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65歳になったらエンディングノートを書こう
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」からコラムを紹介させていただきます。
私が65歳以上の相談者に薦めているが,「エンディングノート」です。
エンディングノートとは,高齢者が人生の終末期に自身に生じる万一のことに備えて,自分の
希望を書き留めておくノートのこと。法的効力があるわけではありません。遺言書より気持ちを
ストレートに伝える,家族への手紙のようなものだと思ってもらえばいいでしょう。
ノートに書き込むのは,例えば「重篤な状態に陥ったときの延命処置を望むか望まないか」「介
護が必要になったときに希望すること」「財産に関する覚書き」「葬儀に呼んでほしい友人・知人
のリスト」「家族への感謝の言葉」 など。判断力や意思疎通能力がなくなった状態でも自分の希
望をなかえてもらうために,家族が判断に困らないように書いておくのです。
薬やアレルギー,かかり付けの医者などについては別のノートに記入して,救急車で運ばれる
ような事態にも対応するといいでしょう。
65~70歳ぐらいの気力も体力も旺盛なうちに書くことで,気持ちの整理もしやすく,将来の不
安も軽くなります。反対に,判断能力が衰えてしまってからでは遅いのです。これまで続けてき
た人生という旅の荷ほどきをして,棚卸しをしておくのも大切なこと。エンディングノートの内容
は,必要に応じて更新することをお薦めします。
大阪市の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
0120-788-334
shoukai.center@gmail.com
老人ホーム探し「50の法則30」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から見学・体験入居の法則として
「法則30」を紹介させていただきます。
法則30:延命治療について希望を聞かれるホームは安心できる
「入居するときに死ぬ話なんて ・・・」 と思われるかもしれませんが,高齢者を受け入れると
いうことは,ホーム側が人生の最期に責任を持つということ。
そういう覚悟があるホームほど,入居のとき,もしくは入居後まもなく,意識や命の危機に陥
ったときに,本人がどういう生活を望むのか,ホームにどうしてほしいのか,どこまで延命治
療を求めるのかなどを確認して,書面を作成してくれるものです。
口から栄養を取れなくなったときになって,急に「胃ろうをやりますか?」と聞かれても,誰だ
ってすぐに答えることなんてできません。本人はもちろん家族もうろたえて当然であり,その
ときご本人が認知症にでもなっていたら,余計に家族の判断は難しくなります。すぐに決断
を求めず,考える時間を与えるべきでしょう。
医者は患者を死なせないことを優先するので,「やらないと1ヶ月の命です」などと言います。
ただ,実際に家族が胃ろうを経験した人のなかには,後になって「母に悪いことをした」と話
す人もいます。胃ろうをすれば1ヶ月の命が3年に延びるかもしれません。ですが,その日か
ら亡くなるまで,その人の食事は胃につながったチューブに1日3回,人工栄養物を注入す
るだけ。しかも食事の保管場所はベッド下の段ボール箱ということもあります。もっと尊厳の
ある最期にしてあげたかったと,無念の思いに浸る人もいるのです。
胃ろうだけではなく,点滴,気管切開や人工呼吸器,人工透析などでも同じです。もちろん
考え方は人それぞれです。ただ,少なくとも,入居の段階で延命治療をどうするかについて
考え方を整理しておくのは賢明なことです。
延命治療の希望を聞いてくるホームは信頼できると言えます。ホーム側に配慮があれば,い
ざというときの心構えができます。また,本当にそれが現実になったとき,本人の意思が明確
になっていれば,ホームが医療機関と家族をつなぐサポート役になってくれます。
自分が後悔しないためにも,家族に後悔させないためにも,「エンディングノート」を事前につ
くり,何かあったときの意思をはっきりさせておくのがいいと私は思います。家族もまた,「親族
の死」をいつまでもタブー視するのではなく,老人ホームへの入居をきっかけに「死」について
正面から考え,しっかり話し合っておくといいでしょう。
大阪市の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
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老人ホーム探し「50の法則29」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から見学・体験入居の法則として
「法則29」を紹介させていただきます。
法則29:おいしく食べるための環境づくりに力を入れているか
生きている限り,”もっとおいしいもの” を食べたいと望むのは当たり前。
栄養管理はもちろん大事ですが,食事がおいしいこと,楽しんで食べれることもおざなりに
はできません。極端なことを言えば,「ここまできたら,好きなだけ食べたいものを食べて,
飲みたいものを飲んで,死にたい」 と思う人もいるはずです。そこに理解があるかないか。
塩分は何グラムまで,カロリーはいくらまで,夏の刺身は食中毒の恐れがあるからダメと,
マニュアル通りのものしか食べられないホームで自分が我慢できるのか,見極める必要が
あると思います。
以前,ある高級ホームを訪れたとき,ホーム内のレストランにテーブルクロスが1枚もなかっ
たので,「どうしてですか?」 と聞いたことがあります。すると,「つえをついた方,車椅子の
方がテーブルクロスに手を引っかけたり,ついた手を滑らしたりしたら危険なので,使用し
ていません」 とのことでした。しかし,それは考えが浅いと思います。
クロスが滑るのが危険だというなら,クロスの下にゴムマットを敷くなどして,滑り止めを施
せばいいことです。そのレストランはワインセラーまでありました。それだけの高級感を打
ち出しているのなら,クロスはダブルでもいいくらいです。高級老人ホームでクロスがない
なんて,私には想像できませんでした。
テーブルクロスでなくても,ランチョンマットなどを使うだけで,ずいぶん食堂の雰囲気は
変わります。それでもクロスやランチョンマット,はし置きなどがあるホームは本当に少ない
のです。理由は,”手間がかかる” ”コストがかかる” からです。醤油や塩などの調味料を
テーブルに出しっ放しのところもあります。
また,お皿やコップが赤ちゃんが使うようなプラスチック製のところも目立ちます。要介護
度が高い方は確かに握力がなく,陶器やガラスなどは危ない場合もあります。したがって
一概にプラスチックが悪いというわけではありません。しかし,自立した人の多い施設や,
後始末が面倒だという理由だけで,簡易で学校給食で見かけるような食器を使うのは残
念です。自分の家でプラスチックやアルマイトの食器を使いますか?
なかには,食べこぼし防止に,幼稚園児が使うような前掛けを着けさせるところもあります。
一方で,レストランと同じような白いテーブルエプロンを使うなど,食事の雰囲気づくりに
一定の配慮をしている施設もあるのです。
入居者の気持ちに立って考えてみましょう。入居者に一日のうちで一番楽しいはずの食
事の時間を満足してもらうにはどうすればいいのでしょうか。
海外では当たり前ですが,せめて食事がおいしく見える清潔で扱いやすい食器を用意
することが大事だと思います。そして,季節の花や絵,写真が飾ってあったり,コック長な
どが,「今日の料理は○○産の○○を使って,心を込めて作りました」 とメッセージを寄せたり
すると,雰囲気も少しは変わるのではないかと思います。食事する雰囲気も大切なのです。
申し上げたいのは,「入居者の気持ちになっているか」 ということです。おいしい料理と目
を癒やす雰囲気。そのバランスが崩れていると,見た目も何となくおかしく映るもの。その
ことを真剣に考え,知恵を出し合えば,いくらでも新しい発想が出てくるはずです。
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老人ホーム探し「50の法則28」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から見学・体験入居の法則として
「法則28」を紹介させていただきます。
法則28:食堂は大き過ぎず,二つ以上がいい
食事にかける時間の長さや食堂の広さも重要なポイントになります。
飲酒に関する決めごとも考慮に入れましょう。
食堂に入居者の数より多い席を用意しているホームはまれで,ほとんどのホームは人数
ぎりぎりか,それ以下。入居者数に対して食堂スペースが狭く,2回転させないと収まらな
いホームなどでは,食事の時間をゆっくりと楽しむことができません。しかし,それでは入
居者同士の会話もままなりません。
食堂が狭いホームでは,自分の席もほとんど ”定位置” になります。入ったばかりの人は
選びようもなく,座った席によってはそのまま派閥に取り込まれてしまうこともあります。
仲良くできればそれに越したことはありませんが,かえって人間関係をぎくしゃくさせる要
因にもなっています。
こうしたホームを見つけるにつけ,せめて食堂を分けることができれば,と私は思うのです。
食堂が二つあれば,気まずい関係の人と顔を合わせることもなくなります。それができない
場合は時間帯を分ける。そうでもしなければ,人間関係がもつれたときの逃げ場がなくなっ
てしまいます。
介護が中心のホームなら,入居者同士が会話する機会もありません。職員と入居者の付き
合いがうまくいけばそれでいいという考え方もあるでしょう。ですが,元気なうちは,「人間関
係がきちんとコントロールされているかどうか」 「トラブルがあったとき逃げ場が用意されてい
るかどうか」 が快適な暮らしを支える重要なポイントになります。そして,それは経営トップや
施設長の考え方次第で,いくらでも工夫の仕様があるのです。
その点,アメリカのホームには,必ずといっていいほど食堂が二つあります。フォーマルなレ
ストランと,カジュアルなカフェのような食堂。なかには食堂に入るのにドレスコードがあるよ
うなホテル風のホームもありますが,簡単に済ませたいと思えば,カフェでサンドイッチとコ
ーヒーぐらいは頼むことができます。日本で言えば,おにぎりやお茶漬けでいいというときは
カフェへ,といった感じです。メーンレストランでは食事に2時間かけるのも当たり前。前室で
カクテルを飲み,食べながらワインを飲み,心ゆくまで語って夜を迎えます。
それと比べてしまうと日本は本当に切ない。食べ終わったらすぐ部屋に戻されてしまうホーム
もあります。食事の時間をできるだけ短縮し,スタッフの労働時間を減らせば,その分,人件
費を節約することができるのはわかりますが,それでは味気ないと感じてしまうのは私だけで
はないと思います。
食堂でアルコールが飲めるホームも限られています。自立した人の多い施設ではビール,
日本酒,ワインなど飲めますが,介護専用施設になるとまず飲めません。ドクターストップが
かかってアルコールが好きなのに飲めない人がいるので不公平だというのがその理由です。
自立した人と要介護者の混合施設でも「度を超して飲む人がいると周りに迷惑がかかる」と
いう理由でアルコールを制限しているホームがあります。
そういうホームは「食事が終わって,自室でどうぞ飲んでください」と言います。しかし,「ここ
はあなたの自宅です」とうたいながら,食堂で飲ませないのは,やはり思いやりが欠けている
のではないでしょうか。お酒が好きな人は食事と一緒に飲みたいもの。度を超して飲むのは
個人の問題として,その自由を奪ってしまうのはいかがなものかと思います。
入居者が楽しみながら食べているか。見学の際,食事の風景もしっかり見ておくことをお勧
めします。
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