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絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第1章~
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」第一章
「老いることへの心構え」から,ご紹介させていただきます。
~第一章~ 老いることへの心構え
「なってみなければわからないシニアの実態」
自分のなかにいまあるものを生かして,現実を最大限に生きていくことができれば,老い
ても充実して人生を送れます。
しかし残念ながら,現状ではやはり自分が現役だったころを基準にものごとを捉えがちで
す。自分の老いを必要以上に深刻に受け止めてしまい,あれもできない,これもできない
と,できないことをマイナスのように感じて,何事にも遠慮してしまうのです。それこそ現役
であれば,強気に交渉したりクレームをつけたりできますが,心身ともに弱っているところ
に,向こうから一方的にまくしたてられると,鵜呑みにしているわけではないのに,何も言
えずおとなしく従ってしまう。非常に弱気な交渉しかできない,あるいは交渉もしないという
傾向があります。
シニアの消費行動を調査したあるマーケッターによると,65歳以上のシニア世代のうち,
買った商品に不満があっても文句を言うのはわずか4パーセント。不満があっても引き続
き買う人は9パーセント。しかし,4パーセントの声を真摯に受け止め,商品やサービスが
改善されると,一挙に82パーセントの人がリピートする,という結果が出たそうです。
「不満があっても言わずに行動で示す」のがシニアの特徴と言えるでしょう。
その傾向が有料老人ホームにも顕著に表れています。アンケートなどを実施しても,不満
があるのにいいことしか書いてこない,あるいはネガティブな情報が上がってこないために
入居者の本当の気持ちを読み取れず,経営的に失敗してしまう施設も実際は多いのです。
リゾート型の有料老人ホームなどは,その最たる例です。いまではその数も減ってきました
が,有料老人ホームが立ちはじめたころは,絶景を見渡せるような崖の上とか,山の上の
施設がけっこうありました。つくる側からしてみれば,老後は都会の喧騒を離れ,景色のい
いところでのんびり過ごすのがいいだろうと考えたのでしょうが,実際に暮らしてみると,施
設の近くにショッピングセンターも娯楽施設もない場所では,ちょっとした買い物をするだけ
でも一苦労です。
もともと住んでいた自宅からの距離が離れていれば,家族や知り合いの訪問回数も減るで
しょう。さらに言えば,そういう施設のまわりは坂道が多いので,足腰が弱ってくると散歩もま
まならず,施設の外へ出ることすらおっくうになってしまいます。これでは,いくらサービスが
よくでもとうてい満足できません。
そのサービスにしても,花見や夏祭りといった四季折々のイベントやレクリエーションなど,
施設側はよかれと思ってやっても,入居者本位のものでなければ,ただ単に行事をこなし
ているだけになってしまいます。また食事にしても,「高齢者だから薄味に」「細かく刻んで
食べやすく」といった配慮が,健康に問題のない入居者にとっては物足りなく感じてしまう
ことでしょう。
シニア世代は「黙して語らず」を美徳とする風習を身につけていることも確かですが,思っ
ていることを口に出さないでいると,必要のないサービスを押しつけられてしまうことになり
かねません。自分にとって不利で間違った情報に対しても,それを「口にしない」ことで誤
解され続ける危険があるのです。
下手でもいいから,自分の意思や思ったことを言葉にし,話をする。これも老いることへの
心構えの一つではないでしょうか。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
0120-788-334
shoukai.center@gmail.com
絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第1章~
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」第一章から
ご紹介させていただきます。
~第一章~ 老いることへの心構え
「得たものを喪失していくじきなのか?」
世界に類を見ない速さで,全人口の5人に1人が65歳以上という 「高齢者社会」が,いよ
いよ日本にも訪れました。2015年には4人に1人,2050年には3人に1人が高齢者にな
るといわれ,「超高齢者社会」が現実のものになっています。それに対して,子どもが増え
る気配はありません。それはすなわち,若い世代をあてにはできないということです。
老いてからの生活をどうするかは,自分で決めていくしかありません。そんな中,定年を過
ぎ,人生の第2ステージを迎えた人たちの心境とはいったいどのようなものなのでしょうか?
サラリーマンを例にとってみましょう。会社を退職すると,肩書がなくなります。名刺がなくな
り,部下がなくなり,秘書がいなくなり,収入がなくなったり減ったりします。
時間がたつと,体力がなくなり,やがて友人,知人がなくなり,配偶者が亡くなります。
そのとき,気真面目な人ほど 「ああ,あれもなくなった。これもなくなった」と,マイナスのイ
ンパクトを受けていき,引き算をしながら「自分には何もなくなるんじゃないか」と思うように
なる。これによって,老年初期うつ病を引き起こすこともあるといわれ,とくに男性はその傾
向が強いそうです。組織でのポジションが高かった人ほど,仕事の話でしか自分を語ること
ができず,会社を辞めたあと家族にすらどんな話をしていいのかわからない。そのため自分
から人を遠ざけるようになってしまったのです。これは世界共通で,口をへの字に結んで,
むすっと黙り込んでいるのは,世界中どこへ行っても男性ばかり。反対に女性は順応性が
あり,元気で活動的です。
この 「ロス(LOSS)」 = 「喪失の時代」 をどう受け止めるか,「心の老い支度」をどう進めてい
くかが,納得できる老後への第一歩です。
たとえば,コップに水が半分入っているのを見て,「まだ半分もある」と思うか「もう半分しかな
い」と思うか。「もう半分しかない」と思ったあなたは,物事を悲観的に見る人かもしれません。
でも,「まだ半分もある」と思ったあなたは,次のステップを考えられる人でしょう。いまの現実
を出発点に,「まだ半分もある」というポジティブな考え方,前向きにとらえる方の老後が明る
いようです。
私の好きなニーチェの言葉に「世の中に事実なんてない。あるのは解釈だけだ」というものが
あります。配偶者の死を例にとれば,中世ヨーロッパのカソリック教徒の女性たちのように,後
半生を,黒い服を着て喪に服すのか,それとも涙がかれるほど嘆き悲しんだあとは,気を取り
直して自分のために楽しい人生を歩もうとするのか。受け止め方によってその後の人生は大
きく変わります。
年をとると目が見えづらくなったり,耳が聞こえにくくなったり,手足が思うように動かなくなった
りしますが,だからといって人生が終わってしまうわけではなく,これからも続いていくのです。
なかでも団塊世代の人たちは,家で親を介護し看取った最後の世代であり,子どもの世話に
ならず,自分の老い方を自分で決めていく最初の世代でもあります。いまの子どもたちに見事
な老い方を見せるためにも,喪失をどう受け止め,乗り切るか。ここが知恵の働かせどころであ
り,老いと人生の仕上げを演出することです。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
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shoukai.center@gmail.com
絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~はじめに~
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」から~はじめに~
を紹介させていただきます。
多くの方が,定年を過ぎ,やがてくる「老い」に備えて終の棲家探しの準備に入ろうとお考え
の方,まだ元気なうちに夫婦で有料老人ホームに入り,自立のときから重介護が必要になった
ときまで住み続けられる住まいをお探しの方,あるいは,老親から頼まれ有料老人ホームを探
しているという40代,50代の方もいらっしゃるでしょう。
2000年に施工された介護保険制度よって,さまざまな高齢者向けの施設やサービスが増え
ていますが,実際には,利用してみなくてはその違いを知ることはその違いを知ることはなか
なか難しいものです。また,「自分(あるいは老親)にどのようなタイプの施設が合うのか分から
ない」というのが現状かもしれません。
しかし,そう悲観的になることはありません。案ずるより産むがやすし。
「Age is just a series of many beginnings.」 という言葉がありますが,「歳を重ねることは
さまざまなことが次々とはじまること」に他なりません。
ここで一つだけ,有料老人ホームへの入居を考えているみなさんにお願いしたいことがありま
す。予算やライフスタイルに合ったホームを選ぶために,「どんな老後を暮らしたいか」,でき
るだけ具体的にイメージしていただきたいのです。それは,家事から解放され,趣味を通して
友人をつくり,おしゃべりに花を咲かせる毎日でしょうか。景色のいい場所で静かに読書をする
毎日でしょうか。それとも,夫婦で仲良く助け合いながら庭いじりをする毎日でしょうか。―
平均寿命は延び続け,人生90年の時代はすぐ目の前です。納得のいく人生の後半戦を送る
ためにも,まずは本書をよくお読みいただき,あなたが頭の中で思い描いた生活を実現できる
「自分らしい老後の住まい」をお探し下さい。そしてどうかたくさんの老人ホームを見て,体験入
居もして,十分に納得した上で決断してください。
皆さんにとって本書がよりよい終の棲家探しの一助になれば,これほど嬉しいことはありません。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
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絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
これまで,ブログのなかで,有料老人ホーム入居支援センター代表理事の上岡榮信さんの著書
「老人ホーム探し 50の法則」を紹介してきましたが,今回から同じく上岡榮信さんの著書である
「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」のなかから,そのノウハウを紹介していきます。
・はじめに
・第一章 老いることへの心構え
・第二章 日本の高齢者の住まい方
・第三章 有料老人ホームの問題点
・第四章 世界の高齢者ホーム
・第五章 有料老人ホームを選ぶときのチェックポイント(その1~その10)
・第六章 入居後も住み心地のよさを求めて
・おわりに
著書は以上の内容で構成されています。特に第五章の有料老人ホームを選ぶときのチェック
ポイントについては,文字通り,老人ホームを選ぶときに事前のチェックポイントから見学時に
行うべきチェックポイント,最終的に決断を下すためのチェックポイントが満載です。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
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