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絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第3章~
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターです。
本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」
第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。
~第3章~ 有料老人ホームの問題点
「施設を運営しているのはどんな人物か?」 ~前編~
すばらしい職員たちに囲まれて,穏やかに人生の幕を閉じることができたなら,入居者も
その家族も納得でしょう。しかしながら職員の質は,施設長や支配人と呼ばれる現場の
トップによって決まり,その施設長の質は,老人ホームを運営する事業者のトップ,最高
責任者によって決まる,というのが私の持論です。
とても評判のよい老人ホームだったのに,運営会社が他の会社に吸収され,トップが替わ
った途端,急にサービスが悪くなった。その逆で,最高責任者が交代したら,職員たちが
見違えるようにイキイキ働き出した,とはよく聞く話です。
会社の善し悪しは,経営者の理念と人柄によって100パーセント決まるといいますが,有料
老人ホームでもそれはまったく同じ。すばらしい理念と,その理念をすみずみまで行き渡ら
せる大きな影響力を持ったトップに恵まれた老人ホームであれば,そこに働く人たちも,入
居者も幸せということになります。
では,よい経営者かどうか見分けるためにはどうしたらいいのでしょうか。
一番わかりやすいのは,見学した際の入居者や職員の表情です。入居者の満足度を上げ
るのは,直接かかわる現場のスタッフですから,スタッフに不安,不満,ストレスがあったら
現場がハッピーになりません。それを上司である施設長が理解し,まとめていく力,教育し
ていく力があるかどうかで,現場の雰囲気は180度変わります。
たとえば,ある老人ホームでは,クロストレーニングといって,支配人を含めたスタッフ全員
が,自分と違う業務を体験するトレーニングを行っているそうです。ケアの人間が厨房に行っ
て食事の手伝いをする,反対にシェフがケアの現場に立ってみる,フロント担当が介護室の
ベッドメイキングをする,栄養士がフロント業務をヘルプするなど,他の業務を体験してみれ
ば,この業務の一番忙しい時間帯はいつなのか,どんなところで苦労しているのかが,よく
わかるようになるのだそうです。その結果,お互いを思いやれるようになり,チームワークが
抜群によくなったといいます。
大勢の有資格者がいる複雑な職場環境で,私はこの仕事しかしません,私の専門はこれで
すからと,垣根をつくることは簡単にできます,しかし,それをあえてさせないことで,厨房の
スタッフでも車いすの利用者が来たら椅子をサッと片付けるなど,ケアの人間でなくてもちょ
っとしたことを補い合える環境があるとしたら,入居者にとっても気持ちのいいことでしょう。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
0120-788-334
shoukai.center@gmail.com
絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第3章~
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」
第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。
~第3章~ 有料老人ホームの問題点
「介護の落とし穴」 ~後編~
ここから読み取れるのは,「人間とは,老いを受容するまでに,ある一定期間が必要で
ある」ということです。これまで普通にできていたことが,あるときできなくなった苦悩や
職員に対しての理不尽な言動は,認知症のためというより,生活機能の低下を簡単に
受け入れたくないという「個人の尊厳」がそうさせたのでしょう。
この「尊厳」をどう見るか,というのも,老人ホームの力量の一つであると思います。
たとえば,「オムツをした状態」や「認知症で寝たきりの人」を,「尊厳のない状態」だと
まわりが決めつけてしまえば,「本人もそう思っているに違いない」という誤解と偏見から
抜け出せないことになってしまいます。そのために,同情するか,あるいは,物を扱うよ
うな態度で接するかということになり,まわりの対応によって,ますます「尊厳のない状態」
へと追いやってしまうのです。
人間から尊厳を奪い取るのは,本人の状態ではなく,周囲の価値観であり,対応です。
反対に,「オムツをした状態」や「認知症で寝たきり」も,その人の生き方として受入れ,
ホームのスタッフ,介護者,看護師,医師,そして家族の視線や対応があたたかいも
のであれば,たとえ「植物状態」であったとしても,尊厳はなくならないはずです。
老人ホームで過ごす人生の終末期が充実したものになるよう,入居者のために全力で
尽くす。そんな老人ホームに出会えたら,その人の人生は,最後の最後まで輝いたも
のになるに違いありません。
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大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
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絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第3章~
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」
第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。
~第3章~ 有料老人ホームの問題点
「介護の落とし穴」 ~前編~
ところで,有料老人ホームの介護の現場では「必要なケアが提供できない」という問題
よりも,「本人が必要なケアを受けてくれない」という問題のほうが圧倒的に多いという事
実を,皆さんはご存じでしょうか?
入居者は,生きてきた歴史も価値観も百人百様。なかには93歳になって「私はこの先
長生きできるでしょうか?」と真剣な眼差しで聴いてくる人や,「1日に乳酸菌飲料を20
本飲む」などという型破りの習慣を持っている人が少なくありません。また「夜中はオムツ
にしてください」と申し出る人もいるそうです。一般的にはオムツをすることが恥ずかしい
と考える人が多いでしょうが,「寝ている間に失禁して寝具を汚すことのほうが,オムツを
するより屈辱的」と考える高齢者もいるのが老人ホームなのです。
そんな中「必要なケアをやってくれない」という苦情はあまり聞かれないそうですが,「余
計なことはするな」という苦情は日常茶飯事だと言います。
ある老人ホームでは,90歳の女性をめぐって,次のようなトラブルがあったそうです。その
女性は,最近までほぼ自立しており,気ままな生活を楽しんでいました。ところが,半年前
から居室内の整理や管理が困難になり,同じ下着を何度も着用するようになりました。
ときどき失禁もあったようで,あるとき汚れた下着をタンスの奥にこっそり隠していたのを
職員が見つけ,「ホームとしては,そろそろ介助・介護が必要だ」という見解に達したのです。
しかし当の本人は,頑としてそれを認めようとせず,職員が着替えを勧めても拒否し,「この
老人ホームは私を年寄り扱いする。ひどい」と,彼らに八つ当たりする。そんなやりとりが8ヶ
月も続いて,ようやく女性は現状を理解し,必要な介助・介護を受け入れるようになったそう
です。
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絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第3章~
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」
第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。
~第3章~ 有料老人ホームの問題点
「入居者のほうを向いて経営しているか?」 ~後編~
もっとも多いのは,入居者の「生きがい」を勘違いしていることでしょう。たとえるなら
「一人で食事ができない人に何が必要なのかはわかるが,生きがいのために何を援助
すべきかについて,あまり考える習慣がない」ように思います。
生きがいとは,ひと言でいえば,「何かをやり遂げる達成感」です。ところが,職員たち
の様子を見ていると「できないのにやろうとする」と非難したり,「ここは私がやりますから
あっちに座っていて」とさえぎったりして,生きがいの芽を平気で摘み取っている人の多
いのが気になります。あるいは「手を貸さずに,やりたいようにやらせておく」職員もいま
すが,(とくに認知症の場合)一見高齢者を思いやっているようで,実はそうではありませ
ん。単に「放置」しているにすぎないのです。
子供であれば,それでも自分なりに工夫して遊ぶこともできるでしょう。でも,認知症の人
にそれを望むのはあまりに無謀な話で,何をやりたがっているか察したら,積極的に手助
けすることが大切です。ただし,ご本人は必ずしも手伝いを歓迎しません。だから,さりげ
なくフォローする。認知症など,いわゆる「弱い高齢者」の生きがいの多くは,その人の過
去の生活歴の中に眠っていることが多いといいます。見失っている生きがいを探し出し,
形のあるものになるよう援助することができれば,それが入居者のほうを向いた究極のケア
といえるのでしょう。
生きがいと言うと大げさですが,食事,入浴,飲酒,喫煙も毎日の生活の楽しみの一つ。
そうした楽しみを通して,「高齢者をできるだけいい気分にさせる」機会を多く提供できる
老人ホームこそ,入居者にとって歓迎されるべき「終の棲家」ではないでしょうか。
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