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老人ホーム探し「50の法則35」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から見学・体験入居の法則として
「法則35」を紹介させていただきます。
法則35:体験入居は 「1泊2日」 では足りない
健常な状態から老人ホームに入居する場合,自分の条件に合う老人ホームの候補を絞り
込んだら,ぜひ体験入居をしてみてください。最低でも1週間が望ましいのですが,3~4泊
を2回,実施してもいいと思います。
1~2泊では,まだ「お客様扱い」 です。3泊,4泊になると,本気で検討していることが入居
者にも伝わります。「ここにお入りになるんですか?一緒にご飯を食べませんか?」。それで
やっと,入居している方の生の声を聞くことができます。
良心的な老人ホームなら,2週間くらいまで体験入居が許されます。2週間もあれば,ホーム
で実施されるレクリエーションやイベントもほぼ出尽くしますし,スタッフのシフトも一巡するの
で,ホームの全容がつかめるでしょう。
なかには1ヶ月いられるホームもあります。また,珍しいケースですが「1年住んでみて,気に
入れば本契約」 という良心的なホームもあります。入居後のクーリングオフ期間が3ヶ月ある
といっても,それだけの期間ですべてがわかるわけではありません。じっくり腰を据えて決め
たい人にとっては,素晴らしいシステムだと思います。
体験入居は,施設の「夜の姿」 を見られるいい機会でもあります。夕食以降の入居者の動き
はどうか,みんなすぐに自室に入ってしまうのか,それとも集まっておしゃべりするのか。また
みんなが寝静まってからの騒音,どなり声,うめき声などはどうなっているのか。たとえいいホ
ームでも,別のホームで虐待を受けていた人が移ってきたような場合は,不安や怯えが続い
たままなので,徘徊したり,大声を出したりする人もいます。気になることがあれば,まわりにど
んどん聞いてみるといいでしょう。
夜になるとホームの勤務者も少なくなるので,本当の素顔が見られると思います。24時間介護
をうたっているようなホームでも,夜はアルバイトのヘルパーとガードマンだけで人数合わせを
しているところもありますし,緊急のときに判断能力のある人がいない場合もあります。夜の介護
看護体制,何人いるのか,どんなスタッフがケアしてくれるのか,ガードマンの質はどうかなど,
チェックポイントがたくさんあります。
生活の中心となる食堂がくつろげる場所かどうか,その居心地をしっかり確かめてください。前
にも述べたように,食堂は最低二つ以上というのが私の持論です。人間関係がこじれたときに
逃げ場ができるということもありますが,例えば自分で普通に食べれる人が,介助の必要な人,
ぬせる人,食べこぼす人など体の状態が自分と明らかに違う人と一緒に食事をとると,何とは
なしに気が滅入ってしまうものです。
食べこぼす人だって人に見られたくないのが本当のところです。いずれ自分がそうなったとき
のことも考え,食事に介助が必要な人とそうでない人の食堂は別というのが居心地のいいホー
ムだと私は思います。海外のホームでは,体の状態に合わせて入口は別という施設もあり,お
互いに顔を合わすことなく一日を過ごせる工夫がされています。日本では,そこまで配慮されて
いるホームはほとんどないのが現状ですが,この先の進化に期待したいところです。
これも繰り返しになりますが,体験入居期間中に施設長と話す時間を取ってもらうことをお薦め
します。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
0120-788-334
shoukai.center@gmail.com
老人ホーム探し「50の法則34」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から見学・体験入居の法則として
「法則34」を紹介させていただきます。
法則34:体験入居でホームの人間関係を感じ取る
「ホームに入居した後,人間関係で悩んでいる」 という話をよく聞きます。
例えば,「入居したばかりのときには不安も高まっていたので,声をかけられた人に全面的
に頼ってしまった。ところが,気を許したら,とんでもないお節介で,部屋にまでずかずか入
ってくる。自分の居場所がなくなって困っている」 など。入居を後悔するほど人間関係がも
つれることは意外と多いのです。
これを防ぐにために,私は,「入居後1年間は,誰も部屋に入れない方が賢明ですよ」 とア
ドバイスしています。本当に長く付き合える人かどうか見極めるためにも,付かず離れずで
さりげなくガードして過ごすことを考えてください。
ひとたび人間関係が崩れると大変です。入居者が100人以上いるような大規模なホームで
あれば,食堂でも顔を合わさずにすむのでまだマシですが,30人くらいの小さなホームだ
と,相手の顔を毎日見ることになる。それはお互いにとって気まずいものです。実際に,気
の小さい人がそれを理由に退去するケースもあります。
女性には失礼な話ですが,私の感覚では,男性に比べて女性の方が派閥を作りやすい
ようです。押しの強い人が取り巻きを引き連れて歩き,派閥に入らないとのけ者にする。
まるで子どものいじめのようですが,これも実際にある話です。入居者同士で上下関係が
できてしまうと,それこそ一生その関係が続くのです。いぎめられた方はたまったものでは
ありません。
時々聞くのは,レクリエーションの時間にある入居者が先生役となり,それ以降,その人を
「先生」 と呼ばないといけない雰囲気が作られてしまい,ホーム内の空気がおかしくなった
という話です。ホーム側としては,入居者に先生をお願いした方が安くつくと考えたのでし
ょうが,そういう安易なことをすればかえって問題を生じさせます。
男性の場合,かつての職業や肩書によって食堂の座席が決まるケースもあると聞いたこと
があります。誰もが知っているような企業の元社長がいい席に座っていたとしても,次にも
っとすごい企業の元社長が入ってきたら,黙って席を明け渡す・・・・。その光景は,まるで
ボス猿を巡る権力争いのようだといいます。
最初は物静かだった男性が入居者の女性をつかまえて,「ここはあなたのような人が来る
ところじょない!」 と罵り始めたのだそうです。家政婦を使うような態度でスタッフに命令した
り,威張ったりするなど,男尊女卑の考えを引きずった人もいないわけではありません。
人格的に立派な人がいる一方で,未熟なまま歳を取る人もいるのです。
そこで問われるのが,やはり経営トップや施設長の人間力です。人間関係のトラブルが起
こったときに,どこまで介入して,うまく収められるか。ところが,「入居者同士の問題に立ち
入るな」 とスタッフに指示するホームもあるようです。
「契約する前に,体験入居したほうがいい」 と書きましたが,体験入居には,入居者同士の
人間関係だけでなく,ホーム側の対応を観察する意味もあるのです。「このホームは小さい
けれど,家庭的でいいな」 と思っても,思わぬ落とし穴があるかもしれません。くれぐれも表
面的なところだけ見て決断しないでください。できれば,人間関係のトラブルが起きたときの
逃げ場があるかも観察してみましょう。職員が受け皿になってくれているかなどもチェックし
てみてください。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
0120-788-334
shoukai.center@gmail.com
老人ホーム探し「50の法則33」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から見学・体験入居の法則として
「法則33」を紹介させていただきます。
法則33:” 入居者が部屋を見せる ” のはプラス評価
スタッフが入居者の名前を呼んであいさつをしている回数が多い,あるいは入居者から声
をかけられて立ち止まるスタッフが多いというのは,スタッフと入居者の一対一の付き合い
ができている,いいホームの証拠です。
時々,入居者が積極的に見学者に居室を見せるホームがあります。満室なのに居室を見
せてもらえる。こうしたホームは入居者からの信頼が厚いといえます。
信頼関係が薄いホームならそうはいきません。むしろ,見学者にプライバシーを公開する
なんてまっぴらごめんと断るのが一般的な感覚かもしれません。ところが,いい信頼関係
が築けているほーむでは,入居者の方から「どうぞ,私の部屋を見せてあげてください」と
協力してくれるのです。
なぜかというと,入居者のみなさんにとって,そこがすでに居心地のいい,大切な我が家
になっているからです。なかには,無駄な電気を自ら消して回るほど節電に熱心な入居
者もいるとか。人生の最期を預けているホームだからこそ,自分たちのできることをするの
が当然だと思っているのです。
そこまでの関係を築けると,ホームと入居者はもはや一体。見学している最中,「ここはい
いホームですよ」と入居者から声をかけられれば,私の中の評価は大きくアップします。
と同時に,経営者がスタッフを大事にしているからこそ,彼らも入居者に親切にできるの
だと強く感じます。普通の企業でも,社員が幸せでなければお客様を幸せにすることは
できないといいますが,有料老人ホームでもそれとまったく同じことがいえます。
見学者にとっても,使用中の居室をオープンにしてもらえるのはありがたいことです。等
身大の部屋を目にすることで,ここでの生活がイメージしやすくなりますし,入る荷物は
これくらい,自分ならここにこれを置きたいなど,心づもりもできます。住み心地や部屋の
使い勝手など,入居者の生の声を聞くまたとないチャンスにもなるでしょう。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
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shoukai.center@gmail.com
老人ホーム探し「50の法則32」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から見学・体験入居の法則として
「法則32」を紹介させていただきます。
法則32:入居者一人ひとりに対応しているかを見る
私がお薦めしたいホームのなかには,「ここまでやってくれるの?」 と脱帽してしまうような
サービスを行っていたホームがあります。
ケアプランとは別に,入居者の生活の記録を毎日付けているのです。朝,みそ汁を残した
とか,午後のレクリエーションは楽しそうだったとか,どんな些細なことでも記録を付け,次
の担当者に引き継ぎます。ここでは,一人の入居者を担当するメンバーは固定しています。
シフトによって3~4人で交代しますが,例えば「Aさんの担当はこの人」 と決まっているの
です。メーンの担当者のほか,サブの担当者も決まっているので,担当者が休んでいると
きでも別の人が対応するバックアップ体制ができているのです。
いわゆる 「パーソン イン チャージ」 (担当者制度) という考え方です。担当を決めて,いつも
その人を見ているからこそ,いつ家族が訪ねてきても,細かいところまで報告ができるのです。
介護のことだけでなく,生活のこと,趣味のことまで話が聞けます。そこまでしてもらえるなら
なかなか会いに来られないから家族もほっとするでしょう。
ただし,そういうホームはそうそうありません。一般的なホームは介護保険のサービスを時間内
に終わらせるのに精一杯。「一人ひとりに寄り添う介護」 とうたっていても,本当に出来ている
ホームは少ないのが現状です。反対に,進んでサービスを行うホームは従業員教育も行き届
いており,目配り,気配り,心配りに加えて,入居者の満足度を上げるのは自分の責任だという
自覚があります。
最終的にホームの良しあしを決めるのは,マニュアル通りに介護しているのか,スタッフ自身が
考えて介護しているのか,という違いなのかもしれません。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
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