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老人ホーム探し「50の法則38」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から分析・決断の法則として
「法則38」を紹介させていただきます。
法則38:90歳以上の入居者が多いホームは安心できる
私は,あるときから各ホームに「90歳以上の方は何人いらっしゃいますか?」 と聞くよう
になりました。良いホームほど90歳以上の入居が多いことに気が付いたからです。
これまでに私が施設を評価した結果を並べると,入居者数全体で90歳以上の割合が
3割を超えるホームは軒並み,評価点数が高かったのです。90歳以上になって様々な
医療行為が必要になっても退去をお願いすることなく,最期までお世話していることの
表れだからです。90歳以上が5割を超えるホームは,もうそれ以上,細かいことを聞く
必要もないくらい太鼓判を押せます。
90歳以上の入居者が極端に少ないホームのなかには,契約時に「最期まで面倒をみま
す」と説明しておきながら,入居一時金の償却期間の5~7年が過ぎ,介護が必要になる
と,やんわりと退去を求めるところもあるようです。
老人ホームのなかには「介護付き」となっていても,胃ろうなどの医療処置が必要になっ
たり,痰の吸引が必要になったり,入院が長引いたりした場合には,施設を退去させられ
るところがあります。「老人ホームで医療行為はできない」 のは事実ですが,それを盾に
とって償却切れの入居者に「もう,ここでお世話するのは無理です」 と退去を迫ってくる
可能性もあります。介護状態になってもサービスを生涯受けられるからと高い入居金を
支払ったのに,体よく追い出されることになると 「だまされた」 と感じても仕方ないでしょう。
悪質な老人ホームを見分けるのは,やはり素人には難しいのです。悪質を見抜くより,良
いホームを探す。それには,「90歳以上の入居者が多い」 ことが目安になります。「90歳
以上,95歳以上は何人いますか?」 と聞いてみてください。年齢の高い人が多ければ多
いほど,「安心できるホーム」の証になります。ただし,開業して間もない施設には,この法
則は当てはまりません。5~7年以上運営している施設で参考にしてください。また,首都
圏の施設に見られる傾向で,地方では違った状況にあるかもしれません。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
0120-788-334
shoukai.center@gmail.com
介護に向いた人の見分け方
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」からコラムを紹介させていただきます。
「性格が優しくて,思いやりがあり,素直」
老人介護の職場で生き生きと働く人には,こんな特徴があります。特に求められるのは,言われた
ことに対して屁理屈をこねず,素直に素早く実行する態度と臨機応変さです。
介護の現場に入れば,マニュアルだけでは通用しない不測の事態ばかり。その場で自己判断し,
動かなければいけない場面も多くなります。
アメリカには,内定を出したあと一日職場体験をさせる老人ホームがあり,その際,「シャドージョブ」
といって,指導員が途中でわざと実習生を置き去りにする一種のテストを行います。入居者にいろ
いろなことを頼まれたとき,実習生がどう対応するのか。車椅子の高齢者に対して腰をかがめ,話を
聞いて,自分で何とかしようと試みるのか。それとも,「すみません」 「わかりません」 と言って誰かを
探しに行くのか。あるいわ,聞こえないふりをして無視するのか。これらの対応によって最終的に合否
を決めるのだそうです。
あとで入居者に話を聞き,「あの子はすごく気が利くいい子だね」 ということになれば,まず合格です。
高齢者施設では,しばしば誰も見ていないときに,入居者とスタッフが1対1になることがあります。こう
したときに人間の本性が出るのです。高齢者を大切にしたいという思いが態度に表れていればいいの
ですが,弱い人にきつい口調で受け答えするようではとても介護に向きません。
私の考えでは,見た目が真面目そうでも,本人がある程度大事に育てられた人でないと,他人に対し
てもうまく愛情表現ができないのではないかと思います。逆に言えば,茶髪でつけまつ毛をしている
ような,年長者から見れば好ましくない格好をしていたとしても,素直で思いやりのある人はいくらでも
います。
アメリカのあるホームで,こんな話を聞きました。現場の住み込みマネージャ として 「長男・長女・末っ
子以外は雇わない」 というのです。長男・長女は親だけでなく,双方の祖父母から初孫として愛情を
たっぷり受けているので,年長者とのコミュニケーションに長けているというのです。また,末っ子はみ
んなに可愛がられる傾向があるので,聞き上手な人が多いのだとか。どうでしょう。みなさんの周りの
方にも,同様の傾向がありますか?
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大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
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老人ホーム探し「50の法則37」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から分析・決断の法則として
「法則37」を紹介させていただきます。
(前回から「分析・見学の法則」に入っています。)
法則37:入居者を大事にしているかをスタッフの離職状況で見抜く
老人ホーム選びでは,「スタッフがいきいきと働いているか」 という視点も重要なポイント
です。
老人ホームが入居者をどこまで大事にするかというのは,結局は経営トップや施設長の
考え次第です。老人ホームは介護保険の収入を主にしていますから,介護保険の給付
対象となるサービスが優先されるのは当然のこと。したがって,「それ以上のことはお金
にならないのでしたくない」 のも本音です。サービスをすればするほど,手間や人出が
必要になりますし,それだけコストもかかります。
介護保険適用外のサービスをできるだけ控えるのか,それとも,お金にはならないけれど
入居者が喜んでくれるのならやるのか。実のところ,その考え方の違いが良い老人ホーム
と悪い老人ホームの決定的な差になっているような気がします。
わかりやすいのは従業員の離職率です。介護保険適用のサービスしかやっていない老人
ホームほど,離職率は高いように感じます。その理由は,ヘルパーさんたちは,もともと賃
金が安くても 「お年寄りの世話が好きだから働いている」 人が多いからです。それをトップ
から 「余計なことをしないで介護保険で決められたサービスだけをしろ」 「勝手なことをして
自分だけいい子になるな」 と言われたら,どんなに頑張ろうと思っている人でも,働くやりが
いをなくしてしまいます。
また,スタッフがすぐ辞めてしまい,次から次に人が変わってしまうのであれば,入居者は
満足なサービスを受けられません。施設の運営にもどこか無理が生じるのです。
ある老人ホームでは,職員同士が 「サンクスカード」 というものを書いていて,ちょっとした
ことをお互いに褒め合う習慣をつけているそうです。これは,ホームの理念や運営方針が
表れた取り組みといえます。サンクスカードの枚数によって特別ボーナスが決まるのだとか。
だからというわけではないですが,サンクスカードを実施するようになって,介護の仕事に
プライドと責任を持つスタッフが増え,現場が明るくなり,スタッフ同士の連携も実施よりか
えってスムーズになったといいます。余談ですが,このホームでは,経営者自身が700名
いるスタッフ全員に誕生日カードを自筆で書き,小さなプレゼントを添えて送っているそう
です。入居者を大事にする行為を推奨し,さらにそれに報いるシステムを作っている老人
ホームは入居者の満足度も高くなります。
見学の際などには,「スタッフの離職率はどれくらいですか?」 と聞いてみましょう。ある程
度,ホームの実情が見えてきます。聞けるようなら離職の理由についても質問してみるとい
いでしょう。結婚や出産といったおめでたい離職もあることを考慮に入れてください。
離職率がはっきりしないこともありますので,重要事項説明書などで職員の勤続年数を確
認するのも一つの方法です。例えば,開設した時期から考えると,最長で25年間勤務する
大ベテランがいてもおかしくないのに,2~3年程度の勤務実績しかない人ばかり。こうなる
と,施設への対応に疑問符が付くことになります。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
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老人ホーム探し「50の法則36」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から分析・決断の法則として
「法則36」を紹介させていただきます。
今回から「分析・見学の法則」に入ります。
法則36:契約書からホームの良しあしは見抜けない
相談者のみなさんからよくいただく質問に,「入居契約書の落とし穴を見つける方法を
教えてください」 というものがあります。
結論から言えば,契約書を精査しないといけないような老人ホームは最初から選ばな
い方がいいのです。
悪徳経営者が,契約書に入居者が不利になるような落とし穴をつくっていることもあり
ます。しかし,素人にその落とし穴はなかなか見抜けません。老人ホーム紛争専門の
弁護士でなければ無理な話です。そこを頑張って何とかしようとするよりは,経営者の
考え方や人柄,運営会社の体質をトータルで見て○か×かを判断した方が,よほど確
実に良い老人ホームを選べるのです。
結局のところ,悪徳経営者はどこまでもずる賢いのです。仮に契約書の落とし穴を見
つけて,「こう書き換えてくれなければ押印しません」 と交渉して,そのときは成果を上
げたとしましょう。しかし,別のトラブルが発生したとき,また戦わなければいけないの
です。向こうはいつでも争う気満々。こちらはすでに精根尽き果て,お金も残っていな
いということもあり得ます。入るときは調子良く「私どもが○○様の一生の責任を持ちます」
と聞こえのいいことを言っても,海千山千で利益を追求してきたようなホームは,自分た
ちが不利になるような証拠など残していないはずです。そうなればほとんど勝負になり
ません。なかには調停まで持ち込んで,100万円を取り戻すために90万円かけて2年間
を費やした人もいました。ほとんどの場合は泣き寝入りです。
Don’t think, feel. (頭で考えないで,感じなさい)
これは映画 「燃えよドラゴン」 に出てくるブルース・リーの有名なセリフですが,頭で思考
を巡らすよりも,心で感じることの方が大切なときもあります。考え過ぎず,まず自分の感
覚や直観を信じてみてください。契約書を見るのはそれからでも遅くはありません。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
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