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絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第3章~
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターです。
本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」
第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。
~第3章~ 有料老人ホームの問題点
「片手にハート,片手にそろばん」の経営者を探せ ~前編~
私はいつも,有料老人ホームを見学するにあたっては,「施設長か,できれば経営者に
直接会って,ホームの経営理念やケアに対する考え方を聞くといいですよ」とお勧めし
ています。
「一つの老人ホームに一つの文化」と言われるくらい,老人ホームの質はトップの姿勢
や考え方に大きく左右されます。実際に会話をすると職員が気持ちよく働ける風通しの
いい老人ホームか,入居者に対してどんな接し方をしているか,ある程度わかると思い
ます。
経営者には大きく2つのタイプがあります。一つはピラミッドの頂点にいて,現場に権限
も持たせず,マニュアル通りに仕事をやらせ,それ以外の指示はすべて本部からコント
ロールするタイプ。もう1つは,老人ホームごとに責任を持たせ,介護は心,サービスは
生もの,目の前のお客様にどう接するかがすべて,と考えるタイプです。
単純にそれだけ聞くと,「マニュアル化できないのがケアなのだから,後者のタイプが安
心できそう」と思うかもしれません。しかし事業体である以上,顧客優先でありながら収支
もしっかりしていなければ,安心して老後の暮らしを任せるわけにはいきません。
経営が悪化している有料老人ホームのもっともわかりやすいポイントは,入居率の低さ
でしょう。オープンして1年以内ならともかく,2~3年たっても7割以下だと,赤字も相当
膨らんでいるはずです。高齢者住宅は不足しているはずなのに,入居者不足に陥っ
てしまうのには,「立地が悪い」「高い」「サービスが悪い」など,何か原因があるのでしょう。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
0120-788-334
shoukai.center@gmail.com
絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第3章~
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターです。
本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」
第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。
~第3章~ 有料老人ホームの問題点
「施設を運営しているのはどんな人物か?」 ~後編~
介護の現場で働く人たちは,もともとお年寄りのお世話をすることが好きで,彼らの喜ぶ
顔を見たいということをモチベーションに,給料が安くても,仕事がきつくてもがんばって
いる人たちです。
ところが老人ホームの運営に向いていない施設長になると「そこまでやる必要はない」
「指示なしに勝手に動くな」と,せっかくのモチベーションを下げてしまうことになるのです。
ひどい老人ホームでは,職場も陰湿です。職員の間で派閥ができたり,後輩にわざと仕
事を教えなかったり,いじめがあったり。そしてそれらの不満のしわ寄せは,最期はすべ
て入居者にいくことになります。
もちろん現場の雰囲気を悪くさせた直接の責任はその施設長にありますが,原因をつくっ
たのは,運営会社の経営者です。その運営会社も,もとは有料老人ホームの運営が専門
でない会社が多く,経営母体は保険業であったり飲食業であったり,電鉄会社や総合建
築業だったりと,多岐にわたっています。
問題は,経営者が有料老人ホームの運営の専門家であるかどうか,ではなく,高齢者の
生活に理解や共感がある人物かどうか,そのために,研修費用も惜しまずスタッフを育てる
情熱があるかどうか,また,考え方の中心に顧客満足があるかどうかなのです。
それらが経営者の資質を量るポイントであろうと思います。
もっと言えば,有料老人ホームとは,ただ単に,部屋と食事と介護を提供するだけが仕事
ではありません。
私は,いい経営者のいる有料老人ホームを選ぶ一つのバロメーターとして,「この老人ホー
ムは,どんなお葬式を出すのですか?」と聞くことがあります。終身介護をうたうなら,最期の
見送りまでが仕事でしょう。
ところが,「ここは終の棲家です」「入居者は家族です」と言っておきながら,なかには亡くな
った方を裏口からそっと出す老人ホームがあるのです。他の入居者によくない影響を与える
からなどという理由で,堂々と表玄関からお葬式を出せないような老人ホームの経営者は,
トップとして腹が据わっていない,覚悟がないというしか言いようがありません。
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絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第3章~
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターです。
本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」
第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。
~第3章~ 有料老人ホームの問題点
「施設を運営しているのはどんな人物か?」 ~前編~
すばらしい職員たちに囲まれて,穏やかに人生の幕を閉じることができたなら,入居者も
その家族も納得でしょう。しかしながら職員の質は,施設長や支配人と呼ばれる現場の
トップによって決まり,その施設長の質は,老人ホームを運営する事業者のトップ,最高
責任者によって決まる,というのが私の持論です。
とても評判のよい老人ホームだったのに,運営会社が他の会社に吸収され,トップが替わ
った途端,急にサービスが悪くなった。その逆で,最高責任者が交代したら,職員たちが
見違えるようにイキイキ働き出した,とはよく聞く話です。
会社の善し悪しは,経営者の理念と人柄によって100パーセント決まるといいますが,有料
老人ホームでもそれはまったく同じ。すばらしい理念と,その理念をすみずみまで行き渡ら
せる大きな影響力を持ったトップに恵まれた老人ホームであれば,そこに働く人たちも,入
居者も幸せということになります。
では,よい経営者かどうか見分けるためにはどうしたらいいのでしょうか。
一番わかりやすいのは,見学した際の入居者や職員の表情です。入居者の満足度を上げ
るのは,直接かかわる現場のスタッフですから,スタッフに不安,不満,ストレスがあったら
現場がハッピーになりません。それを上司である施設長が理解し,まとめていく力,教育し
ていく力があるかどうかで,現場の雰囲気は180度変わります。
たとえば,ある老人ホームでは,クロストレーニングといって,支配人を含めたスタッフ全員
が,自分と違う業務を体験するトレーニングを行っているそうです。ケアの人間が厨房に行っ
て食事の手伝いをする,反対にシェフがケアの現場に立ってみる,フロント担当が介護室の
ベッドメイキングをする,栄養士がフロント業務をヘルプするなど,他の業務を体験してみれ
ば,この業務の一番忙しい時間帯はいつなのか,どんなところで苦労しているのかが,よく
わかるようになるのだそうです。その結果,お互いを思いやれるようになり,チームワークが
抜群によくなったといいます。
大勢の有資格者がいる複雑な職場環境で,私はこの仕事しかしません,私の専門はこれで
すからと,垣根をつくることは簡単にできます,しかし,それをあえてさせないことで,厨房の
スタッフでも車いすの利用者が来たら椅子をサッと片付けるなど,ケアの人間でなくてもちょ
っとしたことを補い合える環境があるとしたら,入居者にとっても気持ちのいいことでしょう。
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大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」
第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。
~第3章~ 有料老人ホームの問題点
「介護の落とし穴」 ~後編~
ここから読み取れるのは,「人間とは,老いを受容するまでに,ある一定期間が必要で
ある」ということです。これまで普通にできていたことが,あるときできなくなった苦悩や
職員に対しての理不尽な言動は,認知症のためというより,生活機能の低下を簡単に
受け入れたくないという「個人の尊厳」がそうさせたのでしょう。
この「尊厳」をどう見るか,というのも,老人ホームの力量の一つであると思います。
たとえば,「オムツをした状態」や「認知症で寝たきりの人」を,「尊厳のない状態」だと
まわりが決めつけてしまえば,「本人もそう思っているに違いない」という誤解と偏見から
抜け出せないことになってしまいます。そのために,同情するか,あるいは,物を扱うよ
うな態度で接するかということになり,まわりの対応によって,ますます「尊厳のない状態」
へと追いやってしまうのです。
人間から尊厳を奪い取るのは,本人の状態ではなく,周囲の価値観であり,対応です。
反対に,「オムツをした状態」や「認知症で寝たきり」も,その人の生き方として受入れ,
ホームのスタッフ,介護者,看護師,医師,そして家族の視線や対応があたたかいも
のであれば,たとえ「植物状態」であったとしても,尊厳はなくならないはずです。
老人ホームで過ごす人生の終末期が充実したものになるよう,入居者のために全力で
尽くす。そんな老人ホームに出会えたら,その人の人生は,最後の最後まで輝いたも
のになるに違いありません。
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