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絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第3章~

大阪老人ホーム・介護施設紹介センターです。

 

本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」

第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。

 

~第3章~  有料老人ホームの問題点

「入ってからでは遅すぎる」

 

ハートだけでも,そろばんだけでも,うまくいかないのはどんな事業も同じですが,老後の

暮らしを引き受け,人生の最期に寄り添う有料老人ホームであればこそ,選ぶ側も厳しい

目で見つめ,自分に合った老人ホームを探すことが,後悔しないホーム選びの基本中の

基本です。

この章の最後に,残念ながら,終の棲家として納得できなかったという入居者や家族から

の怒りの声をまとめてみましたので参考にしてください。

 

▶母が老人ホームに入居,処方された薬で具合が悪くなった。退去させるが返金額が納得

いかない。

▶母が半年前に入居。入居前の説明違い,外出のサービスは不可。リハビリも不十分で,

サービスが悪く退去。一切返金はないと説明された。

▶半月前に契約した老人ホームに1週間入居したが,サービスが悪く解約を申し出た。とこ

ろが,解約日は1ヶ月後で,解約金80万円を入居一時金から差し引いて返金すると言わ

れた。

▶入居一時金の返還が契約書通りに実施されない。運転資金の関係で6ヶ月待つように

言われた。

▶入居して2ヶ月以内に退去したが,入居一時金の返還が遅れている。

▶当初説明された以上に介護の費用がかかる。

▶老人ホーム入居後,通常の月額利用料のほかに,月6万円の生活支援料が必要と言

われた。

▶両親が入居を検討していたが,最終的に断った老人ホームから,仕様変更料として高

額な請求があった。

▶母が老人ホームに10ヶ月前に入居。ホームの懇親会で,経営者から「経営が成り立た

ない」と,月額介護料金の値上げを提案された。

▶全介護になっても無料で介護が受けられると言われたが,経営者が替わり,料金改定

などの同意書を求められ,高額な請求をされた。

▶営業段階では「終身介護」と言いながら,病院から退院してくると「介護ができない」と

言って退去を求められた。

▶「施設側の手に余る問題行動が多い」と言われ,退去を求められた。

▶「医療24時間体制」にもかかわらず,退院後,夜間看護師不在とのことで退去を要請

された。

▶父が入居,亡くなったが,居室の高額な清掃代を請求された。

▶両親が終身介護付老人ホームに入居,痰の吸引が常時必要なため,別の施設への

住み替えを打診された。契約書に住み替えに同意する旨のサインがあると言われたが

契約時に説明を受けていない。

▶一般居室から介護居室へ住み替える際の費用調整について,再度初期償却が行わ

れたのは納得いかない。

▶ベッドに縛り付けるなどの身体拘束をしている。

▶施設長が1年ごとに替わるので不満や要望を伝えてもなしのつぶて。対応に誠意がない。

▶老人ホームの職員が心ない言葉を使ったり,きつい口調で受け答えしたりするなど,高

いお金で入居したことを悔やむ毎日。退去したいがお金のこともあり,悲しい思いで過ごし

ている。

 

 

 

 

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shoukai.center@gmail.com

絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第3章~

大阪老人ホーム・介護施設紹介センターです。

 

本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」

第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。

 

~第3章~  有料老人ホームの問題点

「片手にハート,片手にそろばん」の経営者を探せ  ~後編~

 

なかにはオープン1年で,1割しか集まっていない老人ホームもあります。しかし,入居者が

いる以上は,安易に中途撤退するわけにはいきません。その結果,人件費を抑えるために

スタッフのほとんどをパートに頼るとか,入居一時金をすべて借金にあててしまうといった話

も聞かないわけではありません。極端な話,仮に10人の入居者が一度に「出ます」といった

ら,返すお金がなくて倒産してしまう老人ホームもあるのが現状です。

 

有料老人ホームに入居するということは,人生の最後の住まいを選ぶということです。

有料老人ホームの多くは民間の運営なので,倒産のリスクも当然考えないといけません。

どこの誰が運営しているのかということが,とても重要になるのです。

とくに見極めたいのは,「片手にハート,片手にそろばん」を持っている経営者かどうか。

つまり,利益追求だけでもなく,心だけでもない,バランスのとれた経営ができているか

確認したいところです。長年の経験上,私は,ハートが7割,そろばんが3割の経営者が

いい老人ホームをつくるように思います。

 

事業者についての大まかなことは,重要事項説明書を見るといいでしょう。重要事項説明書

には,事業主体の名称が書かれていますので,会社の安定性については,ホームページで

調べたり,財務諸表を取り寄せたりしてチェックしてください。また,有料老人ホーム以外の

事業を行っている場合には,「他の主な事業」の欄に事業の内容が書かれていますから,

そこから施設やサービスについて,ある程度イメージすることができます。

ただし「大手だから安心」,あるいは「上場企業が運営しているから安心」とは一概に言えま

せん。利益優先の会社では,介護報酬の高い,介護認定が上の人たちをたくさん入居させ

る傾向があります。ところがリハビリサービスを充実させて認定が下がると利益も薄くなってし

まうという理由からか,リハビリには積極的でないため,介護度は高いまま。経営的に倒産は

しなくても,そのような老人ホームに入ったのでは幸せに過ごせるとは思えません。会話の中

で,「介護についてはどうお考えですか?」「元気になる方はどれくらいいらっしゃいますか?」

と聞いてみることをお勧めします。

 

この他にも,パンフレットにやたらとお金がかかっている,建物が豪華過ぎる,施設長や職員

がしょっちゅう入れ替わる,施設長が入居者と交流しない,入居者同士を集まらせない,とい

った老人ホームもあるので要注意です。

 

 

 

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絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第3章~

大阪老人ホーム・介護施設紹介センターです。

 

本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」

第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。

 

~第3章~  有料老人ホームの問題点

「片手にハート,片手にそろばん」の経営者を探せ  ~前編~

 

私はいつも,有料老人ホームを見学するにあたっては,「施設長か,できれば経営者に

直接会って,ホームの経営理念やケアに対する考え方を聞くといいですよ」とお勧めし

ています。

「一つの老人ホームに一つの文化」と言われるくらい,老人ホームの質はトップの姿勢

や考え方に大きく左右されます。実際に会話をすると職員が気持ちよく働ける風通しの

いい老人ホームか,入居者に対してどんな接し方をしているか,ある程度わかると思い

ます。

 

経営者には大きく2つのタイプがあります。一つはピラミッドの頂点にいて,現場に権限

も持たせず,マニュアル通りに仕事をやらせ,それ以外の指示はすべて本部からコント

ロールするタイプ。もう1つは,老人ホームごとに責任を持たせ,介護は心,サービスは

生もの,目の前のお客様にどう接するかがすべて,と考えるタイプです。

単純にそれだけ聞くと,「マニュアル化できないのがケアなのだから,後者のタイプが安

心できそう」と思うかもしれません。しかし事業体である以上,顧客優先でありながら収支

もしっかりしていなければ,安心して老後の暮らしを任せるわけにはいきません。

 

経営が悪化している有料老人ホームのもっともわかりやすいポイントは,入居率の低さ

でしょう。オープンして1年以内ならともかく,2~3年たっても7割以下だと,赤字も相当

膨らんでいるはずです。高齢者住宅は不足しているはずなのに,入居者不足に陥っ

てしまうのには,「立地が悪い」「高い」「サービスが悪い」など,何か原因があるのでしょう。

 

 

 

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絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第3章~

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本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」

第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。

 

~第3章~  有料老人ホームの問題点

「施設を運営しているのはどんな人物か?」  ~後編~

 

介護の現場で働く人たちは,もともとお年寄りのお世話をすることが好きで,彼らの喜ぶ

顔を見たいということをモチベーションに,給料が安くても,仕事がきつくてもがんばって

いる人たちです。

ところが老人ホームの運営に向いていない施設長になると「そこまでやる必要はない」

「指示なしに勝手に動くな」と,せっかくのモチベーションを下げてしまうことになるのです。

ひどい老人ホームでは,職場も陰湿です。職員の間で派閥ができたり,後輩にわざと仕

事を教えなかったり,いじめがあったり。そしてそれらの不満のしわ寄せは,最期はすべ

て入居者にいくことになります。

 

もちろん現場の雰囲気を悪くさせた直接の責任はその施設長にありますが,原因をつくっ

たのは,運営会社の経営者です。その運営会社も,もとは有料老人ホームの運営が専門

でない会社が多く,経営母体は保険業であったり飲食業であったり,電鉄会社や総合建

築業だったりと,多岐にわたっています。

問題は,経営者が有料老人ホームの運営の専門家であるかどうか,ではなく,高齢者の

生活に理解や共感がある人物かどうか,そのために,研修費用も惜しまずスタッフを育てる

情熱があるかどうか,また,考え方の中心に顧客満足があるかどうかなのです。

それらが経営者の資質を量るポイントであろうと思います。

もっと言えば,有料老人ホームとは,ただ単に,部屋と食事と介護を提供するだけが仕事

ではありません。

 

私は,いい経営者のいる有料老人ホームを選ぶ一つのバロメーターとして,「この老人ホー

ムは,どんなお葬式を出すのですか?」と聞くことがあります。終身介護をうたうなら,最期の

見送りまでが仕事でしょう。

ところが,「ここは終の棲家です」「入居者は家族です」と言っておきながら,なかには亡くな

った方を裏口からそっと出す老人ホームがあるのです。他の入居者によくない影響を与える

からなどという理由で,堂々と表玄関からお葬式を出せないような老人ホームの経営者は,

トップとして腹が据わっていない,覚悟がないというしか言いようがありません。

 

 

 

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