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終の棲家を探すための心構え

大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。

ここまで,上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から「法則50」を紹介させて

いただきました。ここからは最後のまとめとして,「終の棲家を探すための心構え」をご紹

介していきます。

 

老後のリスクは「長生き」 と 「認知症」

 

老人ホーム選びを始める前に,まず知っておいていただきたいことがあります。老後には

大きく二つのリスクがあることです。

一つは,あなたや家族が思っているより,あなたは長生きするかもしれないというリスク。

もう一つは認知症になるリスクです。

 

長生きするリスクとはどういうことでしょう。

みなさんは「平均寿命」のほかに,「健康寿命」と「平均余命」という目安があることをご存じ

でしょうか。平均寿命はゼロ歳児まで含めて計算した寿命です。一方,健康寿命とは,簡

単に言えば,日常生活に支障がない健康な期間のことです。平均余命とは,ある年齢に

達した人がこの後いくつまで生きていけるのかの指標です。

 

日本人女性の平均寿命は世界一で86.41歳,男性の平均寿命は79.94です。ただ,健

康に生活できる期間である健康寿命の平均は女性が73.62歳,男性が70.42歳になって

います。つまり,平均では女性はおよそ13年,男性は10年の間,不健康な生活が続くこ

とになります。

平均余命のデータを見ると,お年寄りが平均寿命よりも長生きする可能性が高いことがわか

ります。平均寿命というのはゼロ歳児の平均余命なのです。一方,いま70歳になった女性

の平均余命は19.45歳です。つまり,70歳の女性が平均的に今後何年生きるかというと,

平均寿命から70歳を差し引いた「16.41年」ではなく,「19.45年」になるといえるのです。

それを知ると,入居一時金の償却年数の根拠もわからなくなってくることでしょう (法則13で

解説しています) 。当然ながら,償却を終えても住み続ける高齢入居者がどんどん増えて

います。

自分は思ったより長生きすると考えて,施設を選ぶ際には長期に入居することを前提にし

てください。

 

もう一つのリスクである認知症になるかどうかは,誰にもわかりません。いずれ自分では物事

の判断が付かなくなるかもしれないと仮定して,身体も精神も健康なうちに,死ぬまでのプラ

ンを描いて下さい。

 

 

 

 

 

 

大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。

大阪老人ホーム・介護施設紹介センター

0120-788-334
shoukai.center@gmail.com

終の棲家を探すための心構え

大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。

ここまで,上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から「法則50」を紹介させて

いただきました。ここからは最後のまとめとして,「終の棲家を探すための心構え」をご紹

介していきます。

 

― 高齢者施設とは,あの世に行く前にある「天国」と「地獄」-

これまでに1400以上の高齢者施設を見て,私はこのような感想を持つようになりました。

あの世に行く前に「天国」のような満ち足りた生活を送るのか,それとも「こんなはずじゃ

なかった」と後悔とともに「地獄」で最期のときを持つのか。もちろん,みなさんには「天国」

で過ごしていただきたいのです。そのために必要なノウハウを,50のエッセンスにまとめ

てお伝えしました。

 

これら50の法則をすべて実践したり,チェックしたりすることが,たいへんな作業であるこ

ともわかります。自ら入居する施設を探しておられる高齢の方にとっては,法則を実践する

にあたって判断に迷うことが出てくるかもしれません。法則のなかには,厳しすぎると思わ

れたものもあるでしょう。

 

我々,「大阪老人ホーム・介護施設紹介センター」では,これらの法則を実践に移せない

方々の老人ホーム選びを支援しています。選ぶ側の立場から様々なアドバイスをしていま

すので,お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。

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老人ホーム探し「50の法則50」

大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。

本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から分析・決断の法則として
「法則50」を紹介させていただきます。

 

法則50:「看取り」に施設の自信と誇りが映し出される

 

これまで有料老人ホームの見分け方について述べてきましたが,最後の法則は,入居

者が亡くなった際の見送り方についてです。

 

例えば,入居者が亡くなったことを入居者に知らせないホームがあります。「ほかの入居

者が動揺するから」というのが理由です。そういう考え方のホームでは,ご遺体を正面玄関

からではなく,裏からひっそりと搬送します。

これは,ホーム側の ”逃げの姿勢” だと私は見ています。「死」への対応が後ろ向きなので

す。そうした態度を取りながら,「ホームをご自宅と考えてください」などとアピールするのは

おかしいのではないでしょうか。

それとは反対に,ホーム内でお葬式まで執り行うところもあります。もちろん正式な葬儀では

なく「お別れ会」のようなものですが,入居者も普段着で数珠などを持って集まり,介護スタ

ッフのお別れの言葉で亡くなった方を正面玄関から見送ります。

私が見た老人ホームでは,式の参列者のなかで一番,熱心だったのは入居者たちです。

なぜかというと,「私もこうやって見送ってもらえる」と安心できるからです。宗教家を呼んで

講和をしてもらわなくても,最期までちゃんと面倒を見てもらえると思うだけで,魂は救われ

ると思うだけで,魂は救われるのかもしれません。

 

入居者もどこかで死を覚悟しているのです。食堂でいつも顔を合わせていた人が,ある日

突然いなくなったら,何かあったと思うのが当たり前です。

それを何事もなかったように振る舞われたら,余計不安になります。それなら,みんなで送

り出してあげた方が安心できます。それはむしろプラス効果なのです。そのことに気付かな

い経営者が多いのは,嘆かわしい限りです。「亡くなった場合はどうしますか?」と聞いてみ

て,「提携している葬儀社に連絡して速やかに引き取っていただきます」という反応であれば

無理に入る必要はないと思います。

 

霊安室や,霊安室にも利用できる多目的室を持っているホームもあります。こうしたホームで

は,「看取り」は特別なものではないという考えを持っています。遺体の安置だけでなく,入

居者による葬儀の会場にもなるのです。

一生懸命お世話して亡くなった方への思いを込めて見送ることで,経営者,スタッフ,入居

者の心の熟練度,人間愛の差が出てくると思います。

 

老人ホームが最期の見送りをすることは,実は従業員にとっても,モチベーションの上がる

行為です。少々不適切な表現かもしれませんが,命の限界があるからこそ,精一杯のお世

話ができ,”死” という悲しいものであっても,そこには達成感があるのです。ある介護スタッ

フは,「普段から一生懸命お世話した相手に感謝され,看取ったときは涙が止まらなかった。

介護という仕事に携わることができて本当に良かった」と言っていました。

「老人ホームといっても,最期は病院で死ぬのだろう」とみなさんは思っているかもしれません。

しかし,お別れ会をやるようなホームなら,「私の看取りまでしてほしい」という要望にもきちんと

応えてくれるはずです。

 

入居者の多くは,有料老人ホームに生活と人生を託すつもりでいます。しかし,そこまでの覚

悟を受け止めているホームは少ないのではないでしょうか。お金をもらって生活のお世話をし

ているだけで,魂のお世話まで請け負っているという自覚がない。しかし,私たちは少ない選

択肢のなかから,「このホームなら最期のときまで責任を持って私のことを看てくれる」と思える

ところを探さなくてはいけません。

 

私は,最終的に決め手となるのは,ホーム側が「どれだけ自分たちの仕事に誇りを持っている

か」だと思っています。なかでも,看取りほど社会的意義を確認できるものはありません。人生,

終わり良ければすべて良し。みなさんには,そのお手伝いを本当にやりがいがあるものだと胸

を張って言う老人ホームと,ぜひ出会っていただきたいと思います。

 

 

 

 

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老人ホーム探し「50の法則49」

大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。

本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から分析・決断の法則として
「法則49」を紹介させていただきます。

 

法則49:「認知症対策」でわかる施設の真摯さ・真剣さ

 

認知症に対するケアについても確認しておきましょう。入居した後に認知症を発症した

場合,その病状によっては施設からの退去を求められるケースもあります。

 

認知症が進行すると,家族による対応には限界があります。グループホームか,認知症

ケアを任せられる有料老人ホームに頼らざるを得ないのが現状でしょう。相談者からは

入居を検討している施設について,「認知症ケアの良否を見分ける基準はコツは何か」

と聞かれることがあります。

 

医学における認知症の治療方法は日進月歩で改善されています。一方,介護の現場

では認知症の方への対応は様々です。医師による投薬を中心にケアをしているホーム

もあれば,「タクティールケア」と呼ばれるスキンシップによるケアを導入しているところや

認知症ケア専門士のような資格者を擁している老人ホームもあります。

ただし,資格者がいれば,その施設は安心だということでもありません。反対に,資格者

はいなくてもスタッフが認知症ケアにやりがいを感じ,心のこもった対応をしているホーム

もあります。

 

認知症の症状は人それぞれで,求められる対応も違います。どのような体制を整えるのが

正しいのか,その判断はとても難しいものです。基本的には,経験を持つ専門医師による

診断と介護スタッフの正しい知識に基づいた対応があれば望ましいとしか言えません。

大切なことは,それぞれの認知症対応の方法が正しいかどうかを判断するのではなく,

認知症ケアに対する施設の考え方を知ることです。

 

例えば,あるホームには,バスが止まらないバス停があります。夕暮れ・帰宅症候群で家

に帰ろうとする人のために,施設の庭に用意しているのです。

入居者から「家に帰ります」と言われたら,スタッフが「ではバスに乗って一緒に帰りましょう」

と,バス停まで行きます。しかし,当然ながらバスは来ません。しばらくして,「風が冷たいか

ら,ちょっと中に入りませんか?」などと言って気持ちをそらし,上手に自室に戻すのです。

「ダメです」「できません」と否定するのではなく,本人の希望を聞き,その気持ちをくみ取っ

て,自由にさせることで,入居者の心を穏やかに保つ。認知症の人たちの生活や行動を深

く理解しているからこその工夫がなされていると感心しました。

 

認知症への理解ができていれば正しい対応がスムーズに取れ,お年寄りがパニックになる

こともありません。そこに感じられるのは,入居者を幸せにしたい,安心させたいという経営者

の思いです。

認知症対応は様々で,個別に対応しているのが現状です。ただ,その対応に,手抜きや片

手間ではなく,真剣に認知症患者に向き合う姿勢が感じられるかを重視してください。

 

 

 

 

 

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