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絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第3章~
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」
第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。
~第3章~ 有料老人ホームの問題点
「有料老人ホームは(高い)(遠い)」 ~後編~
高齢者住宅事業は,介護保険の取り扱いなど,国の制度変化に大きく左右されることも
あって,他に類を見ない特殊で難しい事業であることは確かですが,高齢者ニーズとの
乖離も深刻な問題です。まず有料老人ホームと聞いて,私たちが真っ先に思い浮かぶ
のは,「高くて遠い」というイメージでしょう。入居一時金は,いまは少し幅が出てきました
が,それでも悠々自適のライフスタイルを楽しもうと思ったら,数千万円が相場。高級有
料老人ホームでは,数億円が必要になります。月額利用料も平均で20万円前後かか
りますから,年金だけでそうした金額をまかなえる人はそう多くないでしょう。
なぜそれほど高いかという理由は一概には言えませんが,大きな要因としては,土地
建物のコストにくわえて入居率や退去率,平均要介護度,人件費などの予想が難しい
ため,利益を確保するためには利用者の負担を重くするしかない,という事業者側のフ
トコロ事情が挙げられます。
利用コストを下げて生活レベルをアップさせるためには,分母(入居者の数)を増やす
しかありませんが,そもそも土地が狭く,50~100人規模の有料老人ホームが多い日本
では,分母を増やしたくてもできない事情があります。なかには明らかに割高としか思え
ない老人ホームもあるので,利用する側が,事業者の質をよく吟味するとともに,よい老人
ホームかどうか判定する目を持つ必要があるように思います。
「遠さ」についても,近年ようやく東京23区内に有料老人ホームが増え始めましたが,や
はり土地の値段が高くて狭いという事情から都市型の老人ホームが少なく,「老後は静か
にのんびり」を名目に,いわゆる郊外型,リゾート型といわれる「人里離れた」老人ホーム
が多かったのは事実です。
しかしその結果わかったのは「往復するだけで1日かかるような遠い老人ホームを頻繁に
訪ねる家族はいない」ということでした。日本の家族関係が冷めていると言うと語弊があ
るかもしれませんが,実のところ心の片隅では「老人ホームは辛気くさい」「臭いが気に
なる」と思いつつ,遠いのを口実にして足が遠のいてしまう人が多いのです。
これがアメリカですと,入居者の約8割は,もともと老人ホームから8キロ圏内に住んでい
た方だそうです。8キロといえば車で10分くらいの距離ですから,毎日のように会いに来
る人や,1日に何度も顔を見に来る人がいるといいます。アメリカでは,優良企業を誘致
するために老人ホームをつくる自治体もあるほどで,高齢者は地元にある老人ホームを
利用するのがあたりまえ。何時間もかけて辺ぴな場所に行くなんてとんでもない,いった
感じです。
もちろん,日本には日本の事情もあるのですが,「親を大事にしているのはどっちだ?」
と聞かれると,どうにも返答に困ってしまいます。
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