ブログ
あと何年くらい自分の貯金がもつか?(資金計画からみた老人ホーム探し)
ご高齢の方が、老人ホームへの入所を検討される場合によく不安に思われることです。
老人ホームへ入所するのは良いけれども、自分の貯金で一生やってゆけるのだろか?
不安に思いはじめると、老人ホームへの入所をためらってしまうのもわかります。
今回の相談者も、その様な不安があり、老人ホームへの入所を躊躇しておられました。
その方のご年齢、年金額、貯金額などをお聞きする限りは、不安など無いように思われましたが、やはり自分の貯金が減り続けるのは、精神的に不安なことは理解できます。
そこで、現在の預貯金や年金額、そして老人ホームでの生活費を想定して、あと具体的に何年お金がもつのかを、相談者と一緒にシュミレーションしてみました。
具体的な内容は差し控えますが、この方の場合は、143か月(約12年間)年金収入と預貯金の切り崩しで生活できることが判りました。
これを確認できたことで安心できたのでしょうか。老人ホームへの入所に前向きになって頂けました。
この方の場合は、比較的しっかりとしておられる方でしたから、数字でしっかり示して差し上げることで、ご理解が進んだのだと思います。
この種の相談に応じるためには、相談者が自分の資産内容を他人に教えることになるため、前提として、しっかりとした信頼関係があることが必要です。
私どもを信頼して、ご相談を下さっている方が、「これで安心できた」と満足いただける相談結果になるように気を引き締めて行きたいと考えています。
その中で、一番大切なのは「守秘義務」だと思います。
相談内容を誰かと共有する可能性がある時は、当たり前ですが相談者の同意が必要です。
相談者の家族や、紹介して下さった方、ケアマネージャーさんなど、一見すると相談者のブレーンであっても、相談者本人の同意がない限りは、相談内容を開示するべきでないと思います。
人は、誰しも秘密にしておきたい事や、出来れば知られたくない事の一つや二つあるものでしょう。
そういうことを開示してくれた相談者に少しでも秘密漏洩の不安を与えたくはありません。
相談を受ける仕事をする者にとって「口の堅さ」は、とても大事なことなのです。
もちろん、生命身体に関わるような場合や、窮迫した権利救済が必要な場合は別ですが。
この秘密保持を更にしっかり意識して、気を引き締めて相談にあたって行きたいと思っています。