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老人ホーム探しと住宅の売却(不動産売却を伴う老人ホーム探しの現場から)
ケアマネージャーさんからご紹介を頂きまして、現在の自宅を売却して老人ホームへの入所検討している方のご相談を受けています。
この様な相談があった場合は、必ず司法書士さんが同席して、相談に対応します。
ご相談者の方は、自分の意思もはっきりとしておられ、自分で物事を決定することができる方です。
老人ホームへの入所もご自身で決意され、当社と一緒に探すことになりました。
ただ、住宅の売却については、一生の中でそう何度もあるわけでもなく、また一人で不動産屋とやり取りするのは、少し自信がないとの事でした。
司法書士さんが事情をよく聞き、売却の方法や方針などを相談者と一緒に考えて説明してくれました。
今回は、司法書士さんが相談者と一緒に不動産会社に同行して、売却を依頼することになりました。
不動産会社も1社ではなく、複数社から事情を聴いて、価格の査定依頼をすることになりました。
やはり、不動産会社によって考えに多少の違いがあり、査定価格も異なることが多いと思います。
かなり安い価格で評価してきたり、あるいは、現実離れした高額な価格で査定してきたりすることもあるので注意が必要です。
買い叩かれるようなことは論外ですが、稀にですが客引きのために高額な価格で査定して、現実には全く査定価格では売れないと言うこともあります。
そういう意味では、良い不動産会社に巡り合えるかは、できるだけ有利な条件で売却をする為には大事なことになります。
でも、不動産屋さんは町中にたくさんありますから、どこが良いのか分からないのが現実ですよね。
正直に申し上げて、大手の会社なら安心かと言うと実はそうでもなく、地域密着の中堅規模の不動産屋さんが良い場合もあります。
その地域や不動産が戸建てか、マンションか、あるいは古いか、新しいかなどによっても得意分野が違うように感じます。
相談者の所有される不動産の特性にあった不動産会社を司法書士さんと一緒にあたり、売却を依頼する方針となりました。
不動産会社との連絡窓口は、司法書士さんになってもらい、司法書士さんから相談者さんには説明してもらいます。
ないと信じたいですが、もし、不動産会社の営業の方が強引な方法で相談者に売却を迫ったりするのを未然に防ぐためです。
不動産の売買契約にも司法書士さんに同席してもらい、安全に代金を受け取るところまで見届けてもらいます。
もちろん、この様な相談や活動を司法書士さんに依頼すると、相談料や日当が必要になりますが、不動産会社さんに主導権を握られた状態になるよりも、はるかに安全で常識的な条件で売却できると思います。
以前も築年数が経過した古いマンションを売却する必要があり、通常であれば売却が簡単ではないような事例がありました。
その際は、司法書士さんに窓口になってもらい、複数の不動産会社さんを競わせるような形式(入札)で売却するなど、不利な条件面の中でも工夫して売却してもらった経緯があります。
最近は、新聞などでは「不動産買取サービス」「即現金化」「売却しても、そのまま住める」など都合が良さそうなキーワードの広告が出ています。
また、高齢者を騙す悪質な不動産屋の話しも新聞では取り上げられることが多くなりました。
悪い業者に騙されてしまっても馬鹿らしいですし、被害にあってしまったら損害を回復するのは難しいです。
「少し不安だな」と感じられるのであれば、最初から専門家に相談をされるのもお勧めです。
当社までお声がけ頂ければ、対応致しますので。