ブログ
老人ホーム探し「50の法則45」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から分析・決断の法則として
「法則45」を紹介させていただきます。
法則45:事業参入の動機で知る「誠実さ」
本書では,「事業者,経営者の哲学や考え方を知るべきだ」ということを何度も強調して
います。いい老人ホームを選ぶために最も大切なことだからです。
ぜひ,入居を検討している老人ホームの事業者,運営会社に対して,そもそも介護事業
に参入したきっかけ,動機は何だったのかを聞いてみてください。その動機やエピソード
に胸を打つものがあれば,あなたが求めているホームに近いかもしれません。ただし,後
から創作したきれいごとを披露するケースもあるようですので,気を付けてください。
あるホームの経営者から,こんな話を聞きました。
その方は女性で,もともとお弁当の販売店を経営していました。あるとき,夫の母親に介護
が必要になりました。義母を介護するために,ノウハウを身に付けたいとの一心から,その
方は弁当販売店をたたんでヘルパーの資格を取得しました。さらに実践的な技術を学ぼ
うと,訪問介護の現場に飛び込みました。そこで見たものは,お年寄りの気持ちを理解せ
ず,運営側の都合を優先したひどい対応でした。そこで,「自分の親を入れたくなる」「自
分も入りたくなる」施設を作ろうと一念発起して,この業界に参入したそうです。先日,この
施設を訪れたのですが,入居者が生き生きして笑顔があふれるところでした。
入居を検討する施設の経営者には,介護の理念,介護のノウハウは独自に築き上げてき
たものか,あるいは,どこか別の企業から導入したものかも聞いておきたいところです。企
業を買収することで,介護事業に参入するケースがあります。買収が悪いわけではありま
せん。ただ,買収によってノウハウを継承したとしても,哲学や理念は買えません。素朴な
理念であってもオリジナルの発想に基づくものであることが理想です。買収した企業からの
借り物の哲学や業界団体のマニュアル,コンサルタントからの受け売りでは,職員や入居
者からの信頼を得ることはできません。
大企業であろうと,上場企業であろうと,有名企業であろうと,老舗企業であろうと,介護事
業の理念をしっかりと社内外に伝える人物がいない施設には魅力がありません。事業のビ
ジョン,経営の哲学が感じられないところほど,空室が埋まらず,運営に苦労しています。
理念がしっかりしているところは,稼働率などを正直に公表する勇気と公正さも持っている
ことが多いようです。財務の状況をわかりやすく公表し,中長期の事業計画を書面で示す
ことも,誠実さのバロメーターになります。
大阪の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
0120-788-334
shoukai.center@gmail.com