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老人ホーム探し「50の法則43」

大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。

本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から分析・決断の法則として
「法則43」を紹介させていただきます。

 

法則43:納得できるケアプランを作ってくれるか

 

介護付き老人ホームでは,通常,常勤するケアマネージャーが介護スタッフに対して

「この入居者の目標を達成するために,どんな介護サービスをどのように提供するのか」

を指示する「ケアプラン」という介護の指示書を作成します。同時に入居者と家族に対し

ては,「どんな介護サービスをどのように提供するのか」を示して書類も用意します。

家族からすれば,専門家が作ってくれているのだから,任せておいて安心だと思うかも

しれません。しかし,このケアプランは,老人ホームによって質に大きな差があり,中身

が不十分なものも少なくありません。ケアプランの不備によって,転倒や誤嚥といった事

故が発生する可能性があるのです。

 

介護付きではない老人ホームでよく聞くのが,簡単な聞き取りだけで,”外部” のケア

マネージャーがケアプランを作成したことによるトラブルです。どのような介助をするのか

という指示があいまいなため,介護スタッフが事故を防ぎ切れなかったという話です。

介護のプロとはいえ,ベテランと新人では技術や知識のレベルが違います。例えば,

入浴に関しても 「全介助」「一部介助」 と書いてあるだけでは,それぞれが自己流で

介助することになります。あいまいな指示の下に,あいまいな対応に終始する。それが

原因で移動中に足を滑らせて転倒するなどして,救急車で運ばれるような事態にもな

ってしまうのです。

 

ケアマネジメントやアセスメント (評価) がしっかりできているか,ケアに関する会議が

開催されているか,「Plan-Do-See」 (計画・実行・評価) ができているか。これらの点

を確認するべきでしょう。見学の際に,ケアプランを立てる人は誰か,常勤しているの

かも質問してください。

ケアプランの本質は本人,家族への説明の仕方を見て,ある程度,見極めることがで

きます。説明がおざなりであればまず問題外。入居者を万一の事故に遭わせないた

めにも,説明を聞きながら,この指示でどのレベルのスタッフでも同じ介助ができるの

か,という視点で,疑問に思う点があれば納得いくまで説明を求めるのが最善の策です。

 

入居者のためのケアプランである以上,具体的な目標が必要となることは確かですが

目標そのものも本人の意向,家族の意向を聞いて設定するのが望ましいやり方です。

そこはぜひ積極的に話し合いをしていただきたいと思います。

例えば,「付き添いがなくてもトイレに行けるようになる」 という長期目標を立て,それを

達成させるための短期目標として「毎日15分間の歩行練習を行う」「足の曲げ伸ばしを

1日20回行う」 と提案したとしても,本人がそこまで望まないとしたら協力を得られず,

目標の意味を失ってしまいます。

 

 

 

 

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