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老人ホーム探し「50の法則41」

大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。

本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から分析・決断の法則として
「法則41」を紹介させていただきます。

 

法則41:「追加費用」を防ぐために契約前に確認を

 

実際に入居してから,契約時に説明された費用と大きく違っていた―。

こんなケースもあります。入居前に,費用は実際にいくらかかるのかを確認してください。

入居前の段階で実際にかかる費用をきちんと提示する老人ホームと,実際の費用より少

なく見せる老人ホームがあるのです。金額の大きな食事代をあらかじめ外すなど,最初

は金額をできるだけ小さく見せて,「あとは食費がかかります」などと口で説明するところ

もあります。

電話代や光熱費などを外しておくケースもあります。想定していなかった金額が3年・5年

と積み重なれば,大きな負担となる金額に膨らむことでしょう。必要な費用を入居者に伏

せておくことは,どう考えても入居者を大事にする行為とは思えませんが,そういう老人ホ

ームは実際に数多くあるそうです。

 

一方,月額費用の明細がわかりにくいケースもあります。ある明細では,項目の数がおよ

そ100にも及んでいました。家賃・管理費・食費・介護保険の1割負担・薬代・病院の送迎

代などはわかります。でも,ずっと下の方を見ていくと,おむつ代・おむつ手当て代とある。

おむつ手当て代?これを見ていくと,おむつを付ける手間賃のことです。1日当たり600円

1ヶ月で約1万8千円を請求しています。

これまで見た明細では,こんな項目もありました。「洗濯時の仕分けのためのシール代100

枚で3000円」 「支給パジャマ代2万5千円」 「支給タオル代1万5千円」 「レクリエーション会

費1万5千円」などなど。パジャマやタオルを支給する老人ホームでは,「感染症予防のため

に,持ち込み禁止にしている」という説明でした。入居前には思いもしなかった,こうした項目

が出てくることがあります。

施設によっては,提示された項目が,根拠の信ぴょう性に欠けていたり,本当にそれだけの

経費がかかるのかが疑わしいと感じたりすることもあるのです。

 

では,入居費用で後悔しないためにはどうすればいいのでしょうか。実際の見積もりを出して

もらえばいいのです。「1年・3年・5年で,いったいどれくらいの費用がかかるのか,シュミレー

ションしてください」 などとお願いしてみましょう。それを断る老人ホームなら,その時点で入居

を見合わせた方がよさそうです。

単に月額費用ということでなく,入居一時金の償却分も含めて月の支払い費用を計算しても

らいましょう。さらに,介護が必要になったとき,実際にどこまで費用は膨らむのか。例えば「こ

のホームの最高の請求額の明細を見せてほしい」 と言ってみるのもいいと思います。

私のこれまでの経験で言うと,最初から費用が高いところは入ってからの追加がほとんどない

のですが,安く見せるところは入居して後出ししてくることが多いです。結果的に後者の方が

費用が高くなることもあります。

 

現時点では,入居一時金がある老人ホームとない老人ホームがあります。実際にかかる費用

を双方について計算してみると,だいたい3年で両者の金額が並ぶことが多いようです。つま

り,3年以上住むのであれば,入居一時金を収めている方が結果的に安くなる可能性がある

ことを考慮してください。

 

 

 

 

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