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老人ホーム探し「50の法則31」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から見学・体験入居の法則として
「法則31」を紹介させていただきます。
法則31:ほかの入居者のライフスタイルも大切な視点
ホームでの居心地は,「これまで自分が属していた社会がどんな人たちで構成されていたか」
によって大きく変わります。分かりやすくするために,仮に「山の手」と「下町」のライフスタイル
に分けてみましょう。あなたが「山の手」で暮らしてきた人だとすれば,どとらかというと自分の
プライバシーを重視して,他人の生活にできるだけ踏み込まないようにするかもしれません。
お仕着せのレクリエーションにも魅力を感じないでしょう。そういう人が,いつもわいわいがや
がやとして,部屋にも心にも鍵をかけないような下町風のホームに入居すると,どんなに良い
ホームであっても,居心地が悪いはずです。
反対に,あなたが「下町」型なら,みんなバラバラに好きなことをやっていて,必要以上に近づ
かない人たちと一緒にいても,場違いな気分を味わうだけかもしれません。話も合わず,親の
都合で田舎から都会に越してきた転校生のような気分になってしまいます。
世間一般で評判が良いホームだからとか,知り合いに薦められたからといって,必ずしも自分
に合うとは限りません。サービス内容や費用の面では折り合いがついても,ホームが持つ ”雰
囲気” によって,楽しいはずの人生の後半戦が味気ないものに変わってしまうかもしれません。
時々,「老後は田舎でのんびり過ごしたい」と,生まれ育った場所と縁もゆかりもないホームに
入る人がいますが,生活環境が違う人間がポツンと一人だけいると,疎外感を抱いて当たり前
です。どんなにスタッフが親切にしてくれても,心にどこか虚しさを抱えたまま日々を過ごすこと
になりかねません。
人間は,残念ながら年を取るほど融通が利かなくなり,考え方も一本調子になりがちです。老
人ホーム選びでいうと,サービスや費用ばかりを見てしまいますが,これまでの自分の生き方,
ライフスタイルに合った雰囲気を持っているホームかどうかを見極めることがとても重要です。
また海外の話で恐縮ですが,アメリカでは入居者の顔ぶれに関して明確に意思を持っている
老人ホームが多いように感じます。日本ではホームは選ばれる側となりがちですが,アメリカで
はホームが入居者を選ぶことも多いのです。あるホームでは入居希望者が訪れると,支配人
は必ず一緒に食事をします。そして,食事のマナーや会話の内容から,「うちのホームにふさ
わしい人物かどうか」を判断するのです。
日本のホームには,あまりそうした傾向はありません。お金を払ってくれれば誰でもウエルカム
です。でも,その結果,生きてきた道のりも考え方もバラバラな人たちが集まってしまったら,入
居者の住み心地が悪いだけでなく,そのことで人間関係がおかしくなりかねません。ホームに
とっても大きな問題を抱えることになるのです。それをここで言っても仕方ありませんが,要は,
選ぶ側がしっかりと見極めないといけないわけです。
それは特別難しいことではありません。まずは見学の際,「どういう人が多いんですか?」と率
直に聞いてみることです。そして,食事やレクリエーションを通じてホームの雰囲気を体感して
みれば,答えは出てきます。お気に入りの喫茶店やバーを選ぶ感覚で,肌が合う,合わないと
いうところを感じてみてください。
そういう意味で体験入居の重要性も増してくるわけです。自分と相性が合うホームかどうか,趣
味の合う人たちが集まっているかどうか,生活レベルは近いのか,入居者との会話のなかから
じっくり探っていただきたいと思います。
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