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老人ホーム探し「50の法則26」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から見学・体験入居の法則として
「法則26」を紹介させていただきます。
法則26:レクリエーションのカレンダーから施設の価値観を想像する
有料老人ホームのレクリエーション (アクティビティ) にはいくつかの考え方があります。
高級ホームに多い「うちの入居者は自分で時間の過ごし方がわかっているから,余計な
ことはしない」という発想もあれば,「どうやって過ごしていいか,時間をもてあます入居者
が多いから,ホーム側がいろいろ提供しなければいけない」という発想もあります。
ホームでのレクリエーションでは,みんなで ”むすんでひらいて” のお遊戯をやるなど
「これはいかがなものか」と思うような幼稚なものもあります。女性は義理でお付き合いす
るが,男性は見向きもしないレクリエーションが日本には多いように感じます。
もちろん,どんなにホーム側が頑張っても乗ってこない人が3割ぐらいいます。それはど
こもだいたい同じです。ホーム側も参加を強制しないのが一般的です。
これに対して,北欧のホームにはレクリエーションがほとんどないところもあります。なぜ
かというと,入居者からの要望がないからです。「自分の時間をどうやって過ごすかは
自分がわかっているから構わないでほしい」「放っておいてほしい」と言うのです。例えば
「私は集めた切手を整理する」とか,「私は小説を書く」など,目的を持って入居している
人が多いのが特徴です。
日本では比較的入居費用が高額なホームに同様の傾向が見られます。北欧は老人福
祉のお手本として日本でもたびたび引き合いに出されますが,そう考えると,高級ホーム
の方が福祉先進国を見習って,サービスを提供する側として「利用者個人の意思」「嗜好」
を理解し,実現しているといえるのかもしれません。
まだ,こうした個人の自由な判断に任せているホームが少ない以上,まずはレクリエーシ
ョンのカレンダーなどを見て,どんなことをやっているかを調べることが重要です。「どんな
レクリエーションをやっていますか?全員参加ですか?」と聞いてみると,「よろしければご
覧になりますか?」と言ってくれるはずです。それを見て,とても自分には無理だと思うか
それとも自分も参加してみたいと思うか,ゆっくり検討してみればいいのです。参加したく
ないレクリエーションは,余計な気遣いなく断ることができるのかどうかも確認しましょう。
注意していただきたいのは,お金を取ってレクリエーションに強制参加させるホームです。
競技場を借りて運動会まで開催するところもあります。強制参加はやり過ぎではないでし
ょうか。
高齢者のなかには,70代でハーフマラソンを完走する入居者もいます。そう聞くと,ちょっ
とうらやましい気もしますが,ホームの役割はあくまでも入居者の健康に気を配り,安心し
て最期まで自分らしく生活していただくことと。私は ”多病息災” と言っていますが,持病
がいくつかあったとしても,うまく折り合いをつけながら快適に暮らしていくことが賢さであり
巧みさだと思います。
結局のところ,どんなプログラムに参加するかは,入居者の気持ち次第のはずです。例え
ば企業の重役を務めた人と,商店街の八百屋さんが同じ講演を聞いても,一方は面白い
と思い,一方はちっとも面白くないということがあります。入居者それぞれのことを知りつくし
最大公約数でプランしなければいけません。自立型のホームは特にそのさじ加減が難し
いところです。
とはいえ,各ホームともレクリエーションプログラムには相当力を入れています。それぞれ
に特徴もあり,なかには遊びのインストラクターを養成し,遊びながら脳のトレーニングに
力を入れるようなユニークな試みをしているホームもあります。
食事の世話,下の世話,お風呂の世話をするだけでは病院と一緒です。娯楽をリハビリ
に変えるレクリエーションは入居者にとっても有意義です。,また,趣味への欲求をケア
することによって,人間にとって最も大事な五感の衰えを阻止し,生きる喜びを持ってい
ただくこともできます。
見学の際に頼めば,レクリエーションのカレンダーや過去のプログラムリストをくれるはず
です。自分の価値観と合ったプログラムが展開されているかを確認してみてください。
大阪市の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
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