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老人ホーム探し「50の法則⑳」
大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。
本日は上岡榮信さんの著書「老人ホーム探し50の法則」から見学・体験入居の法則として
「法則⑳」を紹介させていただきます。
法則20:できたばかりのホームはサービスが未知数
「○×ホーム、新規オープン!閑静な住宅街の一画で、笑顔ある暮らしを支える万全の
サポート体制!」 といったチラシを見かけました。
近くで老人ホームがオープンしたようです。どうせお金を出すのだから、何人も使った
後の居室に入るより、できたばかりのピカピカのホームのほうが気持ちいいと、あなた
は思うかもしれません。
でも私は、オープンしたばかりのホームを検討してもあまり意味がないと考えています。
「せめて10~15人の高齢者が入居し、半年ぐらい経過してからでないと施設を見に行
く価値はない」とお話ししています。例えば、次のような状況を思い浮かべてください。
2人の息子から「母さんも年を取ったし、そろそろ一緒に住まないか?」と言われました。
長男は商売がうまくいっていて、お金がたくさんあります。家も新築したばかり。広くて
部屋数もあり、インテリアも立派です。一方、次男は小さな会社のサラリーマン。築年数
の経った古い公団住宅でつつましい暮らしをしています。
この話だけを聞いたら、長男の家に行ったほうが幸せだと思うでしょう。ところが、長男
の家で暮らしてみると、想像とはまったく違っていて、優しそうに見えた嫁は性格が悪く
孫も意地悪でちっとも楽しくありません。日々神経をすり減らし、もう我慢の限界です。
ある日、次男の家に行ってみたら、親切な嫁と可愛い孫が一生懸命尽くしてくれます。
建物が古くても、狭くても、派手な暮らしができなくても、こちらの方が心豊かに笑って
暮らせそうです。気を使わずに済むのがどれだけ心地いいことかに気付きました。
真新しい老人ホームは確かに立派に見えます。汚れもありません。しかし、使用感が
ないということは、「そこで暮らす人の表情も見えない=サービス内容が未知数」とい
うことです。見学に行くと、ついつい建物の新しさや設備の豪華さに目を奪われてし
まうものですが、大事なのはサービス内容やお世話をしてくれるスタッフの人柄です。
どんな人がどんなふうに接してくれるのか。意地悪な人、つっけんどんな人、不親切
な人にお世話をされて、人生の後半戦を幸せに暮らすことはできません。
だからこそ,「せめて10~15人の高齢者が入居し,半年ぐらいしてからでないと,見に
行く価値がない」とお話ししているのです。
オープンと同時に部屋がほぼ埋まっているホームもあり,「そういうホームなら大丈夫
じゃないか?早く申し込まないと,もし入れなかったら大変だ」と思うかもしれません。
ですが,焦る必要はありません。
一般的には,できたばかりのホームがすぐに満室になることは,まずありません。
埋まるとしたら,複数の病院から退院患者を受け入れている施設か,前にも述べた
ように「高い紹介料」で無理やり集めた可能性があります。
良心的なホームであれば,仮に申し込みが殺到していたとしても,オープンと同時に
入居者を全員入れるということはまずありません。なぜなら,新設したホームでいきな
り満室にすれば,サービスが行き届かなくなることがわかっているからです。どんなに
実績のあるホームでも,スタッフが慣れるまでにはある程度の時間がかかります。
老人ホームはいずれ空き部屋が出ます。一般に,一年間で入居者が亡くなる割合は
健常型で1割前後,介護型で2割前後といわれています。運営者にとっては,空き部
屋の状態が長く続かないようにすることが大事です。その際,「今,入れば優遇します」
などと営業してくるホームは,あまり質がいいとはいえません。新しい入居者を募集す
る際に,宣伝や広告をする必要がないところが高い評判のホームなのです。
運営・管理の良さがホームの実力です。実力のあるホームは口コミや評判で,すぐに
次の入居者が決まってしまいます。やり過ぎなくらいの宣伝や広告に頼らなければ入
居者が集まらない施設は,実力がないといえるのです。
大阪市の老人ホーム・高齢者住宅をお探しの方は遠慮なくお問い合わせください。
大阪老人ホーム・介護施設紹介センター
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