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老人ホーム入居後のサポート|身元保証から見守りまで、寄り添う意思決定支援の形
身寄りがいない、家族に迷惑をかけたくない…そんなお悩みを抱える方は少なくありません。私たちは、お一人おひとりの「自分らしい意思決定」をサポートするため、身元保証から日々の見守りまで、きめ細やかなお手伝いをしています。
身元保証だけじゃない、私たちが大切にしていること
先日、2年前にご入居のサポートをした女性のもとを訪れました。ご家族がいらっしゃらないため、私たちが身元保証人をお引き受けし、今でも月に一度のペースで訪問を続けています。
定期的な訪問の目的は、単なる安否確認や雑談だけではありません。お話をじっくりと聞かせていただく中で、その方の価値観や性格、意思決定の癖などを深く理解していくことを心がけています。
ある時、この女性から「こんなことがしたい」というご要望がありました。私たちはすぐに動くのではなく、まずそのご要望が「一時的な気の迷いなのか」それとも「本当に叶えたい強い願いなのか」を見極める時間を持ちます。なぜなら、時間を置くことで、ご本人の本当の気持ちが見えてくるからです。
「あなたらしい」考え方を理解するということ
これまでの人生や職業経験などをお聞きすることで、その方の思考パターンや物事を決めるのにかかる時間も見えてきます。すると不思議なことに、「この方なら、こういう風に考えるだろうな」という、ご本人らしい考え方を推測できるようになります。
私たちは、こうした地道な対話を通じて、お一人おひとりの「生き方」を尊重し、意思決定のサポートをしています。単に話し相手になるだけではなく、その方にとって何が一番大切なのかを一緒に見つけ出す、それが私たちの目指す支援の形です。
記録と振り返りが、より良い支援につながる
面会で伺ったお話しの内容や、ご本人の様子はその概要を記録に残しています。こうすることで、考え方の変化や一貫性が分かり、より適切なサポートが可能になります。
終活や意思決定の支援は、単発的な手続きではありません。人生の最終章を、その方らしく豊かに送っていただくために、私たちはこれからも地道な努力を続けていきます。