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老人ホームをお探しする専門家としての考え方(老人ホーム探しの現場から)
遠方にお住いのご家族からのご相談です。
自分の母親が大阪市に住んでいるが、入院して何とか自宅に帰ってきたけれども、やはり生活が立ち行かない様です。
今日も担当するケアマネージャーさんからご家族さん宛てに連絡があり、「やはり家で生活をして行くにはかなり大変だと思う」と言われた様です。
ご家族さんは、他府県にお住まいで頻繁に大阪に来ることは難しい様子です。
それでも、できるだけ早急に母親の入所できる施設の目途を付けたいと考えている。
その様な事情でした。
いつもであれば、私どもは対面を重視していますので、面談してお話をお聞きすることから始めることが多いです。
しかし、今回は、電話でのヒアリングを行ない、「場所」、「費用」、「入所する方の性格」、「病状」などをお聞きして、条件に収まりそうな施設を検討しました。
すると、いくつかの候補が上がってきたのですが、それぞれ特徴がある施設を4つ程度提案することにしました。
スピード重視するため資料は、全てPDFで電子化し、電子メールに添付してご家族さんへ送信しました。
今回提案した施設は、すべて私どもで、かつて、ご紹介し入居の実績がある施設ですから、施設の雰囲気も特徴も「私たち自身の言葉」でお話しして説明することが出来ます。
ここが、全国展開している紹介会社さんには無い、地域密着の紹介センターの強みだと思っています。
「自分の言葉で説明できること」それがパンフレットに記載されない、その施設に対する私どもの所見であり意見となると考えています。
「その施設と入居予定の方との親和性(相性)をどう見ているのか?」
「その施設をどう評価しているのか?」
「端的に自分の両親を入所させることが出来るのか?」
そういう視点で、お話しすることができなければ、ただの情報の羅列をしているだけであり、ある分野の専門家とは言えないと思います。
今回も送信するメールには、自分たちの言葉で施設に対する意見を付言しておきました。
もちろん、無理に誘導したりするつもりは一切ありません。
資料を見て、私どもの意見を聞いて最後に評価して決定されるのは、ご本人であり、ご家族です。
決定されたことは尊重します。
「自分の言葉で説明できない」「ただ言われた事をやっているだけ」では、ある分野の専門家とは到底言い難く、それでは、ご相談を頂いた方にも安心感を提供できません。
何となく、頼りない印象になってしまうのではないでしょうか。
ご相談を頂いた方が、「納得感のある決定」だと感じれるような、ご案内ができるように精進してゆきます。