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”老人ホームの住み替え”はトラブル対応があることを念頭に
老人ホームへの入居は、ご本人やご家族にとって人生の大きな選択です。しかし、一度入居した施設での生活がうまくいかず、**「住み替え」**を検討されるケースも残念ですが存在します。
今回は、病院のソーシャルワーカーさんからご相談いただいた、老人ホームの住み替え事例をご紹介します。
相談のきっかけ:入居者さんのSOS
ご相談者の方はすでに老人ホームに入居されていましたが、**「退院と同時に新しい施設に移りたい」**と強く希望されていました。
詳しくお話を伺うと、
- 十分な介護が受けられていない
- 費用の内訳が不明瞭で不信感がある
といった問題があり、現在の施設生活に不安を感じているようです。
こうした状況から、退院支援を行う病院のソーシャルワーカーさんが「このままではいけない」と感じ、私たちにご相談くださったのです。
住み替えを成功させるための課題
住み替えをスムーズに進めるには、いくつかの課題があります。
1. 新しい施設の選定
ご相談者さんの希望や心身の状態に合った施設を速やかに探す必要があります。住み替えが長引けば、そのぶん現在の施設への家賃などの費用負担が増えてしまうため、スピーディーな対応が求められます。
2. 現在の施設との退去交渉
退去時には、利用料の精算や敷金の返還など、金銭的なトラブルが発生する可能性があります。特に、今回のケースでは、ご家族も第三者の介入を強く希望されており、こじれる可能性が示唆されました。
しかし、老人ホーム紹介会社が金銭や法律に関する問題に介入することは、仮に善意でもできません。そこで私たちは、士業との連携をご提案しました。
【事例のポイント】紹介会社と士業の連携で課題を解決
この事例では、以下の役割分担でサポート体制を構築しました。
- 私たち老人ホーム紹介会社:
- ご本人やご家族の意向を丁寧にヒアリング
- ご希望に沿った最適な施設を迅速に選定・提案
- 弁護士・司法書士:
- 現在の施設との退去交渉や金銭問題の対応
- ご本人やご家族の精神的負担を軽減
この連携により、**「老人ホーム探し」と「退去トラブルの解決」**を同時並行で進めることができます。
まとめ:トラブルを抱える住み替え相談こそ専門家へ
住み替えには、単に新しい施設を探すだけでなく、現在の施設との”ややこしい”交渉を伴うことがあります。
この様な時、ご本人やご家族だけでは解決が難しいトラブルも、老人ホーム紹介会社と弁護士・司法書士が連携することで、スムーズな解決を目指せます。
ケアマネジャーさんやソーシャルワーカーさんが、入居者さんやご家族から住み替えの相談を受けた際は、ぜひ私たちのような専門家にご相談ください。
「このケースは少し”ややこしい”かもしれない…」と感じた時こそ、第三者の介入が必要なサインかもしれません。