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絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方 ~第3章~

大阪老人ホーム・介護施設紹介センターで入居相談を担当しております「大塚」です。

本日は上岡榮信さんの著書「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」

第3章 「有料老人ホームの問題点」から,ご紹介させていただきます。

 

~第3章~  有料老人ホームの問題点

「介護の落とし穴」  ~後編~

 

ここから読み取れるのは,「人間とは,老いを受容するまでに,ある一定期間が必要で

ある」ということです。これまで普通にできていたことが,あるときできなくなった苦悩や

職員に対しての理不尽な言動は,認知症のためというより,生活機能の低下を簡単に

受け入れたくないという「個人の尊厳」がそうさせたのでしょう。

この「尊厳」をどう見るか,というのも,老人ホームの力量の一つであると思います。

 

たとえば,「オムツをした状態」や「認知症で寝たきりの人」を,「尊厳のない状態」だと

まわりが決めつけてしまえば,「本人もそう思っているに違いない」という誤解と偏見から

抜け出せないことになってしまいます。そのために,同情するか,あるいは,物を扱うよ

うな態度で接するかということになり,まわりの対応によって,ますます「尊厳のない状態」

へと追いやってしまうのです。

 

人間から尊厳を奪い取るのは,本人の状態ではなく,周囲の価値観であり,対応です。

反対に,「オムツをした状態」や「認知症で寝たきり」も,その人の生き方として受入れ,

ホームのスタッフ,介護者,看護師,医師,そして家族の視線や対応があたたかいも

のであれば,たとえ「植物状態」であったとしても,尊厳はなくならないはずです。

老人ホームで過ごす人生の終末期が充実したものになるよう,入居者のために全力で

尽くす。そんな老人ホームに出会えたら,その人の人生は,最後の最後まで輝いたも

のになるに違いありません。

 

 

 

 

 

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