ブログ
気持ちに沿った良い相談対応とは?(老人ホーム探しに関する相談の現場から)
本日は、午前と午後に別けて、2名の方の老人ホームの見学を同行しています。
午前中の方は、数年前までお住まいであった地域の老人ホームをご提案しました。
見学はご本人と一緒に伺いましたが、好きで老人ホームに入所したい訳ではないことは分かっていました。
病気になってしまって、自宅では暮らして行くことが出来なくなり、仕方なく老人ホームを選択することになった方です。
年齢も比較的ですがお若いこともあり、その気持ちも理解できます。
「消極的同意型」の老人ホーム探しも現実にはあります。
むしろ、こちらの方が多いのかもしれません。
誰しも本当は自分の家で暮らし、自由に行動して、気兼ねのない生活を送りたいと思います。
そう考えれば、自分の中で「気持ち」や「条件」に折り合いを付けて、入所することが殆どではないでしょうか。
そう考えれば、100点満点の老人ホーム探しは出来ないとしても、少しでも「腹落ちする」様な老人ホームとご縁を持って欲しいと本当に思っています。
今回の相談者と「雑談」していると、やはり病気になる前に住んでいた地域の話になると表情が明るくなることは、以前から観察していました。
その縁のあった場所にある老人ホームであれば、少しでも「腹落ちする」かも知れないと仮説を立てました。
ただ、反対に「元気だった当時の自分と不自由になった今の自分を比べて、卑屈になってしまうことはないか?」も少し心配ではありました。
「雑談によって得られた何気ない情報」
「相談者の表情や使用する言葉」
「もし、自分ならどうするか?」
この相談者の方に関しては、ご縁のあった場所(地域)の老人ホームが良いと感じる。
この様な推理を重ねた上で、見学にお誘いしました。
結果としては、相談者には、喜んで頂けて、前向きにご検討して頂く方向となりました。
ただ、この相談者に関しては、喜んで頂けましたが、全員がそうなるとは限りません。
あくまでも、相談者ごとに意見も考え方や感じ方も違うのだと思います。
どうすれば、相談者に応じた良い対応ができるのでしょうか。
いまでも試行錯誤してます。
「相談者の何気ない会話を含めて、話しをよく聞くこと。」
「表情や仕草、話し方、語気などを含めて観察すること。」
結局は、「相談者の人間性や人格に興味を持つこと」が良い相談対応の基本なのかも知れないと思います。