ブログ
ご身寄りが無い相談者の老人ホーム入所の立会い(老人ホーム探しに関する相談の現場から)
「ご家族の協力が得られない…」老人ホーム入所での悩み
老人ホームへのご入所は、ご相談者にとって大きな節目であり、細やかな配慮と支援が必要な場面だと思います。しかし、中には**「ご家族はいるものの、事情があって協力が得られない」**といった難しいケースに直面することもあると思います。
今日、私たちは老人ホームへのご入所が決まったお客様の立ち会いを行いました。ご家族はいらっしゃいますが、重いご病気を患っておられ、積極的な入所支援が難しい状況でした。
このような「ご家族の協力が得にくい」ケースは、実は少なくありません。お子様がいらっしゃる、いらっしゃらないに関わらず、ご自身の生活が最優先となる場合や、物理的に遠方に住んでいる、長年連絡を取り合っていない、といった様々な事情があります。
ケアマネージャーさんや地域包括支援センターの方が、やっと連絡を付けても**「協力できない」「関わりたくない」**と言われてしまうこともあると伺っています。
このような場合、私たちは、ご入居の立ち会いや、各種引き継ぎの窓口代行を通して、老人ホームの入所を支援しています。
当社が「ご家族の協力が得られない」ケースでできることは?
今回のケースでは、キーパーソンとしてこれまで利用者様を支えてこられた方がいらっしゃいました。しかし、その方はご親族ではなくご友人という立場。「親族でもないのに、保証人や身元引受人になるのは…」と、ご自身の負担やリスクを懸念されていました。
確かに、ご親族以外の方が安易に保証人や身元引受人になることは、万が一の際に契約上の責任が発生するリスクを伴います。そのリスクを十分に理解しないまま、安易に引き受けるべきではありません。
そこで私たちは、以下のようなサポートを提供しました。
- 利用者様ご本人とご友人との橋渡し: ご入所前にご友人と面会させていただき、状況を丁寧に伺いました。
- 貴重品の確実な引き継ぎ: ご友人が管理されていた利用者様の貴重品類を全てお預かりし、老人ホーム入所時にご相談者を通じて施設に引き継ぎ、金庫での管理をお願いしました。
- 身元引受人・連帯保証人なしの交渉支援: 今回は老人ホーム側から「身元引受人・連帯保証人なし」で入所可能という確約を得ることができました。これにより、ご友人の精神的な負担も軽減されたことと思います。
老人ホームのご担当者様からは、今後の金銭管理について、利用者様ご本人が行うか、あるいは成年後見制度の活用を検討するか、ご様子を見ながら進めていくとのことでした。
「ご家族の協力が得られない」といったデリケートなケースでも、ご相談者が安心して老人ホームでの生活をスタートできるよう、私たちは細やかなサポートを提供しています。
ご身寄りが無い。家族関係が希薄などの理由を抱えて、老人ホームを探すケースに直面した際には、ぜひ私たちにご相談ください。これからも、ご相談者が安心して新しい生活を始められるよう、最善の道を探してゆくつもりです。