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生前戒名を考えたい。(死後事務委任契約後のお客様フォローより)
ある女性のご相談者です。
この方は、「お子様がおらず、親類も全員先にお亡くなりになられ、自分の死後のことを頼める人がいない」と言う、ご相談を今から6年前に受け、「死後事務委任契約」をご提案した方です。
もし、この方がお亡くなりになった時は、私どもで責任をもって葬儀を出し、納骨、永代供養まで行います。
もちろん、契約書は公正証書で、「具体的にどうして欲しいのか?」しっかりと記載されています。
別に公正証書でなくとも、契約は有効ですが、特定の寺院で納骨を行いたい場合は、公正証書による契約書でなければ、納骨を受け入れてもらえないことがあるので注意が必要です。
現在は、当社が一緒にお探しした老人ホームに入所しておられ、少しお話があると言うことで、施設に訪問したところ、「自分で戒名を決めておきたい。」とお話になられました。
彼女は、ある職業に就いておられたので、その職業に関する一文字を入れた戒名を希望していることは知っていましたし、契約書にも戒名のことに触れていて、「職業に関する一文字」を入れた戒名を決めることになっていました。
もちろん、自分で決めて頂けるのが一番良いですから、お手伝いしたいのですが、自分ではお寺に行けないし、電話をするのも大変なので、私どもから、お寺に事情を話してほしいと言うことです。
長いお付き合いの方ですので、何とかお力になりたいと思い、私どもからお寺(菩提寺)に事情を話し、生前戒名のお願いをすることになりました。
「死後事務委任契約」「遺言書」などは、時間が経てば希望が変わることがあっても不自然なことではありません。
息の長い、お付き合いを継続することで気持ちに変わりが無いのか、フォローを続けて行くことが、依頼して下さった方にとっても、私どもにとっても、良いことなのだと思います。
自分が亡くなった後の始末で、不安を抱える方が周りにいれば、「死後事務委任契約書」の作成を検討されてはどうでしょう。
作成をきっかけに、今までの色々な不安が整理されてくると思います。